「決して変わらない」ジェイミー・ヴァーディのハングリー精神——プレミアリーグ生き残りへの闘志と揺るがない信念
レスターの生ける伝説ジェイミー・ヴァーディが試練のシーズンへの意気込みを語りました。
世界最高峰のサッカーリーグ、プレミアリーグ。その頂点に君臨するリバプールで、日本人選手として初めてタイトル獲得に挑む遠藤航選手。限られた出場時間の中でも確実にチームに貢献し、監督からの信頼を勝ち取りつつある遠藤選手に、U-NEXTでお馴染みの解説者、戸田和幸さんがインタビュー。世界最高峰の舞台で戦う選手だけが知る戦術の妙や、チーム内の雰囲気、そして遠藤選手の素顔に迫ります。
「チームの雰囲気はすごく良いと感じています」
そう語り始めた遠藤選手の表情からは、リバプールでの充実した日々が伝わってきます。現在、リバプールはリーグ戦で首位を快走し、優勝まであと一歩の位置につけています。
「もちろん結果が出ているというところもそうですし、みんな普段からコミュニケーションを取るというか、仲がいいので、すごくいい雰囲気で練習しています。その中にも厳しさがありながら、試合だと思って練習しているという感じですね」
最近は試合残り15分、20分という限られた時間での出場が多い遠藤選手。そのような状況でも「自分のできる準備だったり、役割ということをしっかり整理していきながら、毎試合戦っている」と前向きな姿勢を見せます。
タイトル獲得への思いを聞かれると、「プレッシャーはそこまで感じてはいないですけど、やっぱり自分が今リバプールにいる理由を考えた時に、タイトルという結果を残したからこそ評価されると思っているので」と、明確な目標を持っています。
「今はリーグ戦の勝ち点差はかなり離れていますけど、気を抜かずにとにかく1試合1試合勝ち点を積み上げていくことが大事だと思います。自分はとにかく与えられた数少ないチャンスの中でしっかり結果を残し続けて、タイトル獲得に貢献できればと思っています」
日本、ドイツを経てイングランドでプレーする遠藤選手に、リーグの違いについて聞いてみました。
「プレミアリーグに関して言えば、ドイツの方がより戦術的という印象があります。プレミアはかなり縦に早かったり、能力のある選手たちがどのチームにも多いので、その能力を活かして縦に早く、ゴールに向かっていくというスピード感の違いはすごく感じますね」
チャンピオンズリーグについては、「インテンシティ(強度)で言えばプレミアリーグの方が高いと思いますが、国それぞれのリーグの特徴がすごく見えたり、色々な戦術がある中で対策をお互いにして戦っていくところが、スタジアムの雰囲気も含めてすごく面白いと思っています」と語ります。
さらに、今シーズン対戦した中で印象に残ったチームとして、ノッティンガム・フォレストとボーンマスの名前を挙げました。
「監督がチームに求めるものをしっかり体現できているチームだと思います。戦術は色々ある中でも、戦う部分だったり、勝つために必要なベースがありながら、選手一人一人が戦術的にもチームのやり方を落とし込んでやっているという印象があります」
昨シーズン途中からリバプールに加入した遠藤選手。クロップ前監督からスロット新監督へと指揮官が代わり、求められる役割も変化しました。
「新しい監督になって最初のトレーニングキャンプやシーズン初めの方は、クロップ監督が築いてきたベーシックなものは失いたくないという話をしていました。それにプラス自分の色をどう出すかという話をしていて、特に攻撃面でボランチやアンカーに求められるものは少し違ったと思います」
具体的には、「プレッシャーがある中でも剥がしたり、後ろで3枚作るというよりは、間に常に立ちながら前線とどう関わっていくかという回数を多く増やすような感じで、普段自分が取るポジションよりも高いポジショニングを取るシーンが増えた」と説明します。
しかし、相手の強いチームとの対戦では「守備の重要さは監督も理解しているので、そういった部分では自分の良さも出せると思っています。少しずつ信頼は勝ち取れているのではないかと思いますが、スタメンを多く入れ替えるということではないので、今シーズンは残り15分や20分の中でチームにどう貢献するかを考えている」と現状を冷静に分析しています。
「新しいチャレンジだなとか、成長できるチャンスだと思いながらやっています」という前向きな姿勢も印象的でした。
戸田さんは、マンチェスター・シティ戦での印象的なシーンを取り上げ、マンマークの役割を与えられながらも状況に応じて判断を変える遠藤選手の守備について質問しました。
「監督がこう言っているからこうプレーしなければいけない、でもその中でも全部が正解にはならないというのがサッカーの難しいところだと思うんです」と前置きした上で、「マンツーマンで守ることは頭にありながら、どこが一番危ないか、どの選手が何を考えているかを色々考えながら、その都度判断を変えて、自分が一番いい判断ができるよう意識しています」と説明します。
特に後半の交代出場となる場合は「残り15分や20分だと自分はフレッシュなので、みんなよりも運動量を多くしなければいけないと思いますし、本当に自分たちのボックス内全部を自分がカバーするくらいの気持ちでプレーしています」と、その責任感を語りました。
ウルブス戦でのボール奪取シーンについては、「サイドでただついていって簡単にクロスを上げられて中でやられるというシーンはすごく多いので、いかにサイドでクロスを上げさせないかというベーシックなことに加えて、ボールを奪えるかというところは一番トライしている部分です」と解説。
技術的な部分では「アプローチのスピードが大事ですが、突っ込むという意味ではなく、最終的には本当に相手の目の前50cmのところで止まるアクションをするという感じです。最後のところで、ただ足を出すだけではなく、止まりながら相手が何をするかを見極められるかというクレバーさが、ボールをファールせずに奪う上では大事です」と、プロならではの繊細な技術を明かしました。
攻撃時の場面では、遠藤選手の特徴的な「首振り」に着目。ボールを持っている時に周りをよく見回す仕草について質問が及びました。
「基本的に見ているのは、相手のボランチの選手たちがどれだけ自分に来ているのかということと、味方の中盤の選手たちがそれに対してどうポジションを取っているかというところです」
さらに興味深いのは、相手のプレスを操作する高度な戦術。「フォワードがセンターバックにプレッシャーをかけた瞬間に、少し後ろに走ってついていく」という動きについて質問されると、次のように説明しました。
「フォワードの選手も結局サイドに出た瞬間に僕のことを気にして戻るじゃないですか。そうするとセンターバックがまた開くんです。それを何回も繰り返していく中で、どこで相手がミスマッチを起こすかを考え、自分たちはどうプラス1の状況をサイドや中盤で作れるかということを意識しています」
また、ボールを持たなくても「自分が動くことによってスペースを作る」という役割も担っていることを明かしました。「ボランチの選手が自分にちょっと食いつくことで、他の選手がフリーになってそこにボールが行く。自分はボールを受けていなくても、動くことでそういうスペースを作るという形は、今のボランチに求められるものだと思います」
世界有数のサッカースタジアム、アンフィールドでプレーする感覚について聞かれると、目を輝かせて答えました。
「リバプールファンの皆さんから愛されているのを感じます。ああいう残り15分や20分の出場でも、ちゃんとしたパフォーマンスを残せれば評価してくれるというのは、サッカーの文化の違いも感じますが、目が肥えているサポーターが多いなと思いつつも、純粋に評価してもらえるのは非常に嬉しいです」
「アンフィールドでプレーするということは誰しも簡単にできることではないので、最初にあのスタジアムで試合に出た時の歓声だったり、ボールを奪った瞬間の歓声、カウンターに行く時の歓声、その迫力は本当にすごいものがあります。機会があれば、ぜひサッカーファンはアンフィールドで試合を見てほしいと思います」
そして、限られた出場時間の中でのメンタル管理についても触れました。「気持ち的には今はすごく落ち着いています。与えられたチャンスの中でチームに貢献したいという思いがあります。もちろん毎試合出たいという思いはありながらも、そこでフラストレーションが溜まってパフォーマンスが良くなくなってしまうことが一番自分にとっても、チームにとっても良くないと思うので」と、プロとしての冷静さを見せました。
最後に、ファンへのメッセージとして残りのシーズンへの意気込みを語ってくれました。
「シーズンも佳境に入ってきて、これからは1つ1つの試合がタイトルに直結していく試合ばかりです。個人的にはとにかく与えられたチャンスの中で勝利に貢献できるように頑張りたいですし、チームとしては取れるタイトルを全部ここから取れるように、みんなで頑張っていきたいと思います。ぜひ引き続き応援よろしくお願いします」
インタビューを通して感じられたのは、遠藤選手の冷静な分析力と謙虚な姿勢。限られた出場時間でも最大限の貢献をするというプロフェッショナルとしての意識の高さです。リバプールでの初タイトル獲得に向けて、彼の活躍から目が離せません。
U-NEXTでは、遠藤選手の活躍するプレミアリーグの試合を毎節配信中。世界最高峰のサッカーと、その舞台で日々成長する日本人選手の姿をぜひお楽しみください。
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