『AND JUST LIKE THAT... シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』の第11話「最後の晩餐 Part2」のあらすじや感想・レビューを紹介します。
<※ネタバレあり>
キャリーが長年住んだアパートに別れを告げるためのパーティの準備を進めている時、サマンサから電話がかかってきます。ロンドン在住のサマンサは、ミランダたちからパーティのことを聞いて、キャリーにはサプライズで参加するつもりでしたが、天候不良などで来られないことに。代わりに彼女は電話をスピーカーにしてもらい、キャリーのアパートに別れの言葉を呼びかけます。
ミランダはスティーブのもとを訪ねて、「あんたの過去の人になりたくない。もしできるなら今のあんたに関わっていたい。この先もね」と伝えます。そして2人は、今後は友達として付き合い続けることに。
キャリアは望み通りながらも、喜びを分かち合う相手がいないことを嘆いていたナヤは、まだ結婚していた時にバーで出会ったトゥーサンとパーティ会場で再会。実はこのパーティのシェフであったと判明した彼に、今の自分はシングルだと伝えます。一方、ミランダはこの前ケンカしたチェと仲直り。
ジュゼッペと一緒に来たアンソニーは、彼が故郷のローマへ帰ることを考えていると知り、自分が彼のリクエスト(タチ・ネコ役の交代)に応じないからかと怒りますが、「それとは別で君には壁がある」と言われ、「主導権を握る恋しか知らない」と返します。うっかり愛を告白して以来ラビと気まずいシーマは、些細なことで不安になってしまい口論に。先日流産していたリサは、キャリーがチェから預かった子猫をあやす姿を見て、自分が流産を招いたのかもと罪悪感を抱きますが、夫のハーバートがなだめます。
パーティ終盤、キャリーの提案で出席者全員が手放したいと思うものを一言で発表することに。アンソニーは「主導権」、ジュゼッペは「ローマ」、シーマは「不信感」などと挙げていく中、キャリーは「期待」と答えます。
ゲストがみんな帰った後、パーティにいなかったエイダンが現れます。鬼門のアパートについに足を踏み入れた彼は、ビールを飲んだ上に幻覚キノコをやって交通事故を起こした末息子ワイアットをはじめとした3人の息子たちに集中したいので、しばらくキャリーとは会えないと告げます。彼が求める期間は、ワイアットが20歳になるまでのおよそ5年。それを聞いたキャリーは、自分がさっき手放したはずの「期待」を実は捨てられていなかったことに気づきます。
その夜、エイダンと愛し合ったキャリーは帰ろうとする彼に、「たとえ何が起きても、この家(新しい家)と私たちは間違いじゃなかった」と告げます。するとエイダンは「何も起きないよ」と言って抱きしめてくれるのでした。
その後、キャリーはシーマに誘われてギリシャのビーチへ。エジプトでの撮影に臨むラビとしばらく離れて過ごすことになったシーマとともに、コスモポリタンを味わうのでした。
シーズン最終回となる今回の目玉は、やはりサマンサ役キム・キャトラルの再登場!番組側はこのエピソードがお披露目されるまで伏せておきたかったそうですが、5月末の時点で報じられていました。ただ、事前に知ってはいても、サマンサが実際に画面に映し出されると一気に懐かしい感じがよみがえり、改めてこのキャラクターの存在の大きさが伝わります。「ファビュラス(fabulous)」というおなじみの言葉も飛び出したサマンサはキャリーとの電話を切る際にキスを贈りますが、これは脚本には書かれておらず彼女のアドリブとのこと。
そのほかには、シーズン2第1話に出ていたトゥーサンも再びお目見え。大ヒットドラマ『CSI:科学捜査班』で知られるゲイリー・ドゥーダンにしては最初の出番が短すぎるのではと思われましたが、こういう形で戻ってくるための伏線だったようです。再登場といえば、ナヤの大学関係者ジーンを演じたアンドレ・ド・シールズは、『セックス・アンド・ザ・シティ』に別の役で出演。シーズン4第15話で、シャーロットが通うタップ教室の講師に扮していました。
今回のサプライズのひとつは、これまでヌードNGの姿勢を貫いてきたキャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーが、エイダンとのベッドシーンでヌードになったこと。これは、もしかしてキャリーがすべて晒したということを示唆しているのかもしれません。シーズン2最終回がお披露目となる直前、本作はシーズン3への更新が発表されました。まだまだ続くキャリーたちのドラマが今後どのような展開を見せるのか、楽しみですね!
「社会が何と言おうが、自分の幸せは自分で決める。」と語る脚本家のマイケル・パトリック・キングに、作品やキャラクターに込めた想いを聞きました。
キャリーの親友・ミランダ・ホップスを演じるシンシア・ニクソンに、ミランダの変化や人生で学んだことについて聞きました。
キャリーの親友・シャーロット・ヨークを演じるクリスティン・デイヴィスに、シャーロットの変化と成長から全作品の中でのお気に入りのシーンまで振り返っていただきました。
キャリーと共に年を重ねてきたサラにとって、キャリーという存在とは?サラにこれまでの歩みと、新シリーズについて聞きました。
2024年に観た作品の中で、最も記憶に残っている、人におすすめしたい作品を宇多丸さんに聞きました!