『メディア王～華麗なる一族～』『一流シェフのファミリーレストラン』『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』が多数受賞で各部門をジャック

毎年米国で行われる、テレビ業界に功績を残した優れたテレビドラマ、番組を決めるアワードであるエミー賞。米エンターテイメント界で最も権威ある文化賞のひとつと言われ、アワードの行方には毎年世界中から大きな注目が集まっている。

第75回エミー賞授賞式は、全米映画俳優組合のストライキの影響で開催が危ぶまれたものの、日本時間1月16日（火）に米ロサンゼルスにて開催。ハリウッドを代表するセレブリティや製作関係者が集まった。司会を務めるコメディアン／俳優のアンソニー・アンダーソンによるショータイムで幕を開け、アメリカのポップパンクバンド、ブリンク 182のドラマー、トラヴィス・バーカーとのコラボレーションや、アンソニーの母との掛け合いなどで、会場を盛り上げた。

本年度は作品賞で、ドラマ・シリーズ部門『メディア王～華麗なる一族～』、コメディ・シリーズ部門『一流シェフのファミリーレストラン』、リミテッド・シリーズ部門『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』が受賞。また、同3作は各部門での半数以上の賞を同時に受賞する無双状態に。受賞発表には過去に受賞したドラマやバラエティ番組の人気スターがプレゼンターとして多数登壇し、中でもドラマ・シリーズ部門作品賞発表には『ゲーム・オブ・スローンズ』のティリオン・ラニスター役でお馴染みの俳優、ピーター・ディンクレイジと同作に登場した“鉄の玉座”が会場に現れる印象的な演出が続いた。

メモリアム・パートにはチャーリー・プースとザ・ウォー・アンド・トリーティが登場。昨年10月54歳で死去した人気コメディードラマ「フレンズ」に主要キャストとして出演したマシュー・ペリーを、ドラマのテーマ・ソング「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」の楽曲とともに追悼したことに加え、2023年に亡くなったテレビ業界の貢献者を振り返る。最後は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー（現地時間1月15日）を敬して、彼のスピーチ映像で締めくくられた。

主要賞受賞結果

【ドラマ・シリーズ部門】
■作品賞：『メディア王～華麗なる一族～』（原題：Succession）
■主演女優賞：サラ・スヌーク『メディア王～華麗なる一族～』
■主演男優賞：キーラン・カルキン『メディア王～華麗なる一族～』
■助演女優賞：ジェニファー・クーリッジ『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』
■助演男優賞：マシュー・マクファディン『メディア王～華麗なる一族～』
■監督賞：マーク・マイロッド『メディア王～華麗なる一族～』
■脚本賞：ジェシー・アームストロング『メディア王～華麗なる一族～』

【コメディ・シリーズ部門】
■作品賞：『一流シェフのファミリーレストラン』（原題：The Bear）
■主演女優賞：キンタ・ブランソン『アボット　エレメンタリー』
■主演男優賞：ジェレミー・アレン・ホワイト『一流シェフのファミリーレストラン』
■助演女優賞：アヨ・エデビリ『一流シェフのファミリーレストラン』
■助演男優賞：エボン・モス＝バクラック『一流シェフのファミリーレストラン』
■監督賞：クリストファー・ストーラー『一流シェフのファミリーレストラン』
■脚本賞：クリストファー・ストーラー『一流シェフのファミリーレストラン』

【リミテッド・シリーズ／テレビ映画部門】
■作品賞：『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』
■主演女優賞：アリ・ウォン『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』
■主演男優賞：スティーヴン・ユァン『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』
■助演女優賞：ニーシー・ナッシュ『ダーマー モンスター：ジェフリー・ダーマーの物語』
■助演男優賞：ポール・ウォルター・ハウザー『ブラック・バード』
■監督賞：イ・サンジン『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』
■脚本賞：イ・サンジン『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』

第75回エミー賞のレッドカーペットおよび授賞式の模様は、U-NEXTにて見逃し配信中。また、1月20日（土）より字幕付きでアーカイブ配信を予定している。

■見逃し配信：1月23日（火） 23:59まで配信中（2チャンネル：同時通訳あり／なし）

■アーカイブ配信（字幕版）：1月20日（土）18:00より配信開始予定