あらすじ

ボディガードが再起をかける！命懸けの契約結婚から始まるロマンスサスペンス

学生時代に生理用品を盗んだ前科を持つキム・ヨンランは、社会の偏見にさらされながらも懸命に生きてきた。定職に就けずに過ごす彼女のもとに舞い込んだのは、財閥カソングループ会長のボディガード採用試験の話。無我夢中で挑んだ面接で、その洞察力と度胸を評価され採用されることに。

さっそく住み込みで働き始めるヨンランだったが、そこで彼女を待っていたのは想像とは違う世界だった。屋敷の中には至るところに監視カメラが設置され、使用人たちの言動もどこか張り詰めている。ヨンランは、華やかな外観とは裏腹に、家中に漂う異様な空気を敏感に察知する。

そんななか、会長のカ・ソンホが予想もしなかった頼み事を切り出す。それは「自分と結婚してほしい」というものだった。突然の提案に戸惑うヨンランだったが、会長の言葉には続きがあった。

実は会長には、一人娘を亡くした悲しい過去があり、その死には、義娘ソニョンが関わっているという。会長は真相を暴き、娘の仇を討つために、ヨンランへ契約結婚を申し込んだのだった。

計画への協力を承諾したヨンランは契約結婚後、「プ・セミ」という偽名を使い身を潜め、ソニョンの罪を暴く準備を始める。果たして、彼女はこの危険な取引の先に何を見出すのか。

3つの見どころ

①華やかな財閥家の裏で渦巻く、復讐と策略のサスペンス

本作の最大の見どころは、財閥家を舞台に繰り広げられる先の読めないスリリングな展開だ。主人公キム・ヨンランは、貧しい家庭に生まれた苦労人で、逆境の中で強い精神力と護身術を身につけてきた。どんな状況にも立ち向かう芯の強さを持つ一方で、他人を思いやる純粋な心を失ってはいない。そんなヨンランが、財閥家のボディガードとして雇われることになり物語は大きく動き出す。

ヨンランは、余命わずかな会長と契約結婚し、会長の遺産を狙う義娘たちの陰謀に立ち向かうことになる。会長の実娘の死の真相を暴くため、彼の緻密な計画に協力し、身分を偽って田舎町での新生活を始めたヨンラン。しかし、次々と起こる事件によって、ヨンランの運命は思わぬ方向へ転がっていく。

義娘ソニョン、屋敷の使用人、さらには世話焼きの村人に至るまで、誰が敵で、誰が味方なのか分からない。華やかな世界の裏で展開される、嘘と復讐が入り混じる激動の逃亡劇は、ハラハラの連続で目が離せない。

②スリリングな展開の中で育まれるロマンスに胸がときめく

復讐と陰謀が渦巻く緊迫した物語の中で描かれる、静かなラブロマンスも見逃せない。ヨンランが逃亡先の田舎で出会ったのは、いちご農園を営むシングルファーザー、チョン・ドンミン。警戒心は強いが誠実で温かな人柄で、孤独に生きてきたヨンランの心を少しずつ溶かしていく。

これまで一人で生きてきたヨンランに対し、ドンミンが「自分があなたのことを守る」と海辺で告げるシーンは、新たな恋の行方を期待させる。張りつめたサスペンスの中に芽生える希望の光が、物語に温かな余韻を残している。

③実力派キャストが贈る、緊張と感動の人間ドラマ

本作を牽引するのは、勢いのある実力派キャスト陣だ。主人公ヨンランを演じるのはチョン・ヨビン。前作『私たちの映画』で余命わずかな女優を儚くも力強く演じ称賛を受けた彼女が、本作では制約のある人生の中で、もがき続けるヒロインをリアルに体現する。

一方、ヨンランを癒す存在ドンミンを演じるのはジニョン。本作で初めて父親役を演じたジニョンは、これまで演じた役とは違った強さをもつ人物を温かく演じる。

さらにチャン・ユンジュは、初の悪役ながら、モデル出身らしい洗練さと冷徹さを兼ね備えた存在感で新たな一面を見せる。『私たちの映画』でチョン・ヨビンと共演したソ・ヒョヌやムン・ソングンらも再集結し、呼吸の合った演技で物語に厚みを加えている。

キャラクター・キャスト紹介

キム・ヨンラン / プ・セミ

貧しい家庭に生まれ、窃盗の前科を背負って生きてきた女性。金遣いの荒い母親の借金を負わされ、孤独に生きてきた。自らの再生と逆転を夢見て、財閥カソングループ会長のボディガード採用試験を受験、見事に合格する。会長の復讐を手伝うために「プ・セミ」という偽名を名乗り、身分を隠して田舎町の幼稚園で働きながら新たな生活を始める。

キャスト：チョン・ヨビン

1989年生。2015年に映画『背徳の王宮』で俳優デビュー。2018年の映画『少女』で容疑者扱いされる主人公を演じ、その体当たりの演技が高く評価され、様々な演技賞を受賞し注目を集めた。2021年のドラマ『ヴィンチェンツォ』ではソン・ジュンギと共演し、強さとユーモアを併せ持つヒロインを演じきり、実力派俳優として広く知られるように。感情表現の幅広さと、静かな中にも力強さを感じさせる存在感で、次世代を代表する実力派俳優の一人である。

◆代表作：『ハルビン』『ヴィンチェンツォ』『恋愛体質～30歳になれば大丈夫』

「チョン・ヨビン」の作品一覧

でチェック

チョン・ドンミン

ヨンランが身を隠すことになった田舎町で、いちご農園を営むシングルファーザー。カソングループの邸宅にいちごを納品していたことから、ヨンランにとっては知った顔であり、正体がバレないように警戒している。ドンミン自身も突然街に現れたヨンランに警戒心を抱いているが、彼女の孤独に気づき次第に惹かれていく。温かさと誠実さを兼ね備えた人物。

キャスト：ジニョン

1991年生。2011年にボーイズグループB1A4のリーダーとしてデビューし、作詞・作曲を手がけるなど高い音楽的才能を発揮している。俳優としては2014年の大ヒット映画『怪しい彼女』で注目を集めた。その後も『雲が描いた月明り』など話題作に多数出演、2025年8月公開の映画『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』ではTWICEダヒョンとW主演を務め、主題歌をダヒョンと共に作詞・作曲するなどマルチに活躍している。

◆代表作：『雲が描いた月明り』『Sweet Home －俺と世界の絶望－』シーズン2,3『警察授業』

「ジニョン」の作品一覧

でチェック

カ・ソニョン

カソングループ会長の義娘。大学の演劇映画科で教授を務め、表向きは優雅で品格ある令嬢だが、裏では野心と秘密を抱えている。カソングループの財産を狙っており、秘密裏に会長の妻となったヨンランの行方を追っている。目的を達成するためには手段を選ばないサイコパス。

キャスト：チャン・ユンジュ

1980年生。モデルとして1997年にデビューし、以降、韓国を代表するトップモデルとしてファッション界を牽引してきた。2008年にはアルバムを発売し、歌手活動も開始。俳優としては2015年の映画『ベテラン』でデビューを果たし、堂々とした演技で強烈な印象を残した。モデル出身らしい洗練された雰囲気と、内面の強さを感じさせる演技で注目を集めている。

◆代表作： 『ペーパー・ハウス・コリア： 統一通貨を奪え』『三姉妹』『ベテラン』

「チャン・ユンジュ」の作品一覧

でチェック

イ・ドン

会長の専属弁護士。遺産や契約、法律の側面から会長をサポートしている。冷静沈着でどんな状況にも動じない性格。ヨンランが受けたボディガードの採用試験も担当し、ヨンランの生活全般をサポートする。ヨンランの身を隠すことになったのはドンの姉が経営する幼稚園であり、身を隠して生活するヨンランが唯一頼れる人物。

キャスト：ソ・ヒョヌ

1983年生。2010年にミュージカル『私の心のオルガン』で俳優デビュー。以降、舞台で培った確かな演技力を武器に映画・ドラマへと活動の場を広げる。『サムシクおじさん』のエリート中佐や、『私たちの映画』の製作会社代表など、知的なルックスを活かした地位のあるキャラクターを多く演じてきた。一方で『ソウル・バスターズ』ではコミカルな演技も見せるなど、演技の幅広さにも定評がある。

◆代表作：『熱血司祭2』『別れる決心』『悪の花』

「ソ・ヒョヌ」の作品一覧

でチェック

ペク・ヘジ

会長の邸宅で働くお手伝いさん。住み込みで働いており、ヨンランと屋敷内で生活を共にするルームメイト的存在。邸内の事情に精通しており、ヨンランが抱える秘密を知る数少ない人物でもある。田舎町でヨンランが隠れて生活していることを嗅ぎつけ、自身もヨンランの元に向かい一緒に生活を始めるなど、行動が予測できない。

キャスト：チュ・ヒョニョン

1996年生。2019年に短編映画で俳優デビュー。ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でヒロインの親友役を演じ、明るく愛嬌のある演技で視聴者の心をつかんだ。2023年『烈女パク氏契約結婚伝』ではMBC演技大賞で女性新人賞を受賞するなど、幅広いキャラクターを自在に演じ分ける。天真爛漫な魅力と確かな演技力を兼ね備えた、次世代の注目俳優である。

◆代表作：『烈女パク氏契約結婚伝』『エージェントなお仕事』『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

「チュ・ヒョニョン」の作品一覧

でチェック

作品概要

作品名：『優しい女 プ・セミ』

原題：착한 여자 부세미

製作年／制作国：2025年／韓国

ジャンル：サスペンス、ラブストーリー

優しい女 プ・セミ

2025年｜韓国

で観る