ノーマン・リーダス直撃インタビュー『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』
『ウォーキング・デッド』スピンオフ『ダリル・ディクソン』ノーマン・リーダスが来日。キャロルとの共演についても語る
1990年代を舞台に、映画『テッド』の前日譚を描くドラマ『テッド ザ・シリーズ』が配信中です。
そこで、マーク・ウォールバーグが演じたジョン・ベネットの16歳を演じるマックス・バークホルダーと、共に暮らすいとこのブレア役のジョージア・ウィガム、そしてジョンの両親を演じるスコット・グライムズ(マティ・ベネット役)アランナ・ウバック(スーザン・ベネット役)に、それぞれ2人ずつお話をうかがいました。
果たして、あのいきいきとしたくまのぬいぐるみ・テッドはどのように撮影されているのでしょう?
──役柄についてと、テッドとの関係性を教えてください。
マックス:僕が演じるのは、映画『テッド』でマーク・ウォールバーグが演じたジョンの16歳バージョンです。
ジョンはとてもおバカ。映画と同じようにね。マリファナも大好きなので、これも映画と同じです。テッドは僕の親友で、小さな相棒のような存在。ジョンは文字通り、テッドが動き出すことを願っていたんです。だから、実在したらいいのにと願っていた相手と密接な関係になるのは当然のことですよね。
ジョージア:私はブレア・ベネット役です。ジョンのいとこで、ベネット家で一緒に暮らしています。リベラルで現代的な大学生です。
ブレアのクールなところは、本当に賢くて、先進的な考えの持ち主で、そしてとてもタフなところだと思います。ただ、彼女もベネット家の人間なので、とても頑固な時があります。ブレアは叔父のマティとよくぶつかるですが、それは2人の考え方が正反対だから。ジョンに対しては、自分の殻に閉じこもらず、視野を広くもった生き方を教えたいと思っています。そしてテッドとの関係は、彼のことをバカだと思いながらも、彼をとても愛しています。
──1993年を舞台にしたドラマを演じる上での挑戦はありましたか?
マックス:僕が生まれたときにはもうなかったテクノロジーがたくさん盛り込まれていることです。子供の頃のことで覚えているのは、Nintendo 64ですね。ドラマの最初のシーンに出てきます。カートリッジの中に息を吹きかけていた記憶があります。でも、ビデオデッキにVHSテープを逆さまに入れちゃって、撮影現場で大笑いされました。ビデオテープがあったのって本当に小さい頃で、使い方を全然覚えていなかったんです。
ジョージア:今の常識は当てはまらないと言うか。ドラマで参照しているシリーズについても知らなくて、まったく新しいものと感じていました。私たちは1997年生まれで、これ(『テッド ザ・シリーズ』)は私たちが生まれる前の物語です。だから、その時代についてたくさんリサーチしました。この時代の衣装とヘアメイクがとても素敵で、お気に入りです。楽しかったです。
マックス:僕はアホみたいに見えないといけなかったんですが。
ジョージア:今着るとちょっと変なものもあるけど、クールでした。ファッションが時代を超えて戻ってくるような。だから楽しかったです。
──ぬいぐるみのテッドと共演するのはどうやっているんですか?
マックス:くまのぬいぐるみと一緒に撮影しているときは、何もない空間で演技しています。まったく何もありません。完全にあとから付け加えているんです。最初のうちは大変だったけど、数日、数週間経つと、彼がそこにいるのか見えるようになってくるんです。まるで幻覚を見ているような、おかしな人みたいにね(笑)
ジョージア:(テッドの)エネルギーがはっきりしていて、彼がそこにいると感じました。セス・マクファーレンが私たちのすぐ隣でテッドの声を出してくれていたのがとても助かりました。
さっきマックスも言ってたと思いますが、誰かに向かってただ台本を読んでいるだけなのに、彼が一緒にいるみたいに感じられるようになるんです。だからテッドの存在を常に感じていました。すごいことですよね。
──『テッド』の映画は観ていましたか?
アランナ:もちろんです。確か最もヒットしたコメディ映画の1つでしたよね。
スコット:『テッド ザ・シリーズ』は映画の前日譚で舞台は1993年です。ジョンは16歳で高校生になったばかり。そんな家族生活が描かれます。前日譚ということで、テッドはもう有名な存在じゃないし、基本的には彼らがどうやってマリファナの吸い方を覚えたかを描くドラマになると思います(笑)
アランナ:まさに(笑)。高校生活のドラマです。
──スコット・グライムズさんはテッド役のセス・マクファーレンと2度目のタッグですが、彼との再会はいかがでしたか?
スコット:セスのチームはいつも最高なので、素晴らしい経験でした。これまでは、最初から製作に関わっていたわけではないんですが、今回は僕らが『宇宙探査艦オーヴィル』をやっているときに、セスがこのプロジェクトの話をしてくれました。ちなみに、オーディションを受けなければならなかったんだけど(笑)。
でも、僕は本当に早い段階から話を聞いていたので、実現する様子を見ながら、一緒に作り上げている感じでした。セットができたり、撮影が進むに連れてさらに楽しくなりました。ただの雇われ俳優ではなく、製作を担っていることを感じられました。現場の空気が悪くなっていても、実際に撮影が始まると一瞬でこのコメディみたいな状態になるんです。
──ぬいぐるみのテッドと共演するのはどうやっているんですか?
アランナ:現代のCGI技術は驚異的ですよね。基本的に、モーションキャプチャーをつけて…。
スコット:セスは僕らがいま座っているようセットにいて…
アランナ:小さなブースみたいなところに入ります。そこから演出したり、彼の動きや表情をすべてモーションキャプチャーしていたんです。
だから、テッドの感情に関しては、セスは台詞を言いながら私たちを演出し、「カメラ回りましたー、音取ってますー、はい、アクション!」と言いながら自分もそのシーンの一部になっているという。そしてポストプロダクションで、クマのぬいぐるみにセスの動きや感情を重ね合わせます。だから、このプロジェクトはとても驚異的な作品なんです。
スコット:撮影の最初の週はちょっと戸惑いましたよね。僕らはそこにいるはずのテッドを見ているわけだから。
アランナ:だけどそこにはいないわけで…
スコット:声だけ聞こえています。
アランナ:だけど実際にテッドがそこに座っているわけでも立っているわけでもなくて、ただ目玉が2つついた物体があるだけ。
スコット:セスは、「どう?どこ?こんな感じ?」と言って、テッドのセリフを言い始めるんですが、ついセスを見てしまってやり直しになってしまうと、「おいおい、僕はただの役者なんだけどなあ」と思っちゃう(笑)。
アランナ:そして、とても素晴らしかったのは、台本読み合わせの初日の後に、私たち全員に実物大のテッドのぬいぐるみが送られてきたこと。テッドはもっと背が高いと思ってたんだけど、とても小さいんです。
スコット:持ってくればよかった。
アランナ:私の腰くらいのサイズかなって思っていましたが実際は私の膝の上くらいまでのサイズで、本当に小さいんです。それで、家で目線の位置を練習して、撮影に臨んだ人もいました。
スコット:そんな人もいましたね(笑)。
テッドが一瞬だけ世界的な人気者となった時代は遠く過ぎ、16歳のジョン、その両親マティとスーザン、いとこのブレアと共にボストンで暮らしている。テッドはジョンと一緒に高校に通うことになり、10代の人生の楽しさと辛苦を味わうことになるのだが…。
『ウォーキング・デッド』スピンオフ『ダリル・ディクソン』ノーマン・リーダスが来日。キャロルとの共演についても語る
大ヒット映画『テッド』の前日弾を描く『テッド ザ・シリーズ』の吹き替えを担当した神谷浩史さん、河西健吾さんにテッドの魅力を伺いました。
「社会が何と言おうが、自分の幸せは自分で決める。」と語る脚本家のマイケル・パトリック・キングに、作品やキャラクターに込めた想いを聞きました。
キャリーの親友・ミランダ・ホップスを演じるシンシア・ニクソンに、ミランダの変化や人生で学んだことについて聞きました。
キャリーの親友・シャーロット・ヨークを演じるクリスティン・デイヴィスに、シャーロットの変化と成長から全作品の中でのお気に入りのシーンまで振り返っていただきました。