ジャケリニ、魅津希を相手に5連勝への意気込み「ランカーとしての自分を証明したい」
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ジャケリニ、魅津希を相手に5連勝への意気込み「ランカーとしての自分を証明したい」

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U-NEXTでは、2025年10月25日(土)よる23時から開催される『UFC 321:アスピナル vs. ガヌ』をライブ配信する。メインイベントはヘビー級タイトルマッチ、トム・アスピナル(イギリス)対シリル・ガヌ(フランス)戦だが、注目はプレリムで登場する日本勢、魅津希とジャケリニ・アモリン(ブラジル)の対戦でもある。

 以下、UFCでの連勝街道を歩むジャケリニの試合前インタビューをお届けする。

ジャケリニ

──今回の相手は魅津希選手ですが、彼女のファイトスタイルの中で、最も危険だと感じている部分、あるいは対策をしてきた部分はどこですか?

ジャケリニ:彼女の試合をいくつも観たけれど、すごく完成度の高いファイターだと思う。フットワークもいいし、ボクシングも上手。ケージの中での動き方もうまくて、距離の取り方もいい。だから、そのあたりがちょっとやりにくいところかな。でも自分のゲームをしっかり押し付けられるように、彼女のボクシングとフットワークを踏まえて対応するつもり。

──同世代でありながら、魅津希選手は10年前から日本女子MMAを牽引してきた存在です。彼女のことをいつ頃から意識するようになりましたか? また、空手をベースにした打撃や柔術について、どのように評価していますか?

ジャケリニ:彼女のストライキングは本当にいいね。空手出身だから、スキルがしっかりしてると思う。さっきも言ったけど、フットワークがすごく上手いし、柔術もけっこういい。柔術の試合を観たことがあるけど、かなりしっかりしてた。だから、こういうオールラウンダーと戦えるのは私にとってすごくいい挑戦。打撃もできて、グラップリングもできる相手だから、すごく楽しみ。

──現在UFCで連勝中ですが、そのほとんどがKOまたはサブミッションによるフィニッシュ勝利です。今回の試合で、その“フィニッシュ力”をどのように発揮したいと考えていますか?

ジャケリニ:そうね、ずっと自分のスキルを磨いてる。みんな私のバックグラウンドが柔術だって知ってるけど、私は「総合的に戦えるファイター」になりたいの。もちろんグラップリングは一番の強みだけど、打撃もちゃんと仕上げてて、それはテイクダウンや自分の展開に繋げるため。だから、この試合でもフィニッシュは狙ってる。打撃でチャンスを作って、自分の得意な形に持っていきたい。

──今回の試合を通して、この階級やこの舞台で自分がどういう存在であることを証明したいですか? そしてこの試合の先に、どんな目標を見据えていますか?

ジャケリニ:魅津希はすごく経験豊富なファイターで、私が試合を始める前からずっと戦ってきた人。だから、そういう経験ある相手とやっても自分がそこに値する選手だってことを証明したい。みんな「トップ15とやらないの?」って聞くけど、今はランキングより経験を積むことが大事だと思ってる。経験を積めば、ランク入りの準備もできるからね。だからこの試合に勝てたら、自分がトップ15入りにふさわしいって証明できると思う。

──サム・ヒューズ戦で打撃の圧力を受け、トップポジションを奪われて敗れた後、連勝を重ねています。その試合からどんな気づきや学びを得て、どんな課題を克服できましたか?

ジャケリニ:あの試合の1ラウンド目はすごく良かったんだけど、正直言うと、あれがUFCデビュー戦だったし、「MMA用の柔術のゲームプラン」ってものを理解できてなかった。あの時はただ「テイクダウンして極めれば勝てる」って思ってたけど、MMAはそんなに単純じゃないんだよね。だからあの試合は本当に“気づき”のきっかけになった。あの経験で、自分のゲーム全体を見直して、グラップリングだけじゃ勝てないって理解した。そこからめちゃくちゃ練習して、今の自分がある。負けても「よし、これを直そう」って切り替えられるタイプだから、あれがターニングポイントだったと思う。

──日本人の選手や日本の文化との交流はありますか?

ジャケリニ:実は柔術時代に、日本人のカメラマンのケンヤって言う人がいてね。ブルーベルトの頃から私の試合を撮ってくれてて、今も友達。彼とはすごく仲が良くて、日本の人たちはみんな本当に優しいっていつも思ってる。

──日本で応援してくださっているファンの皆さんへのメッセージをお願いします

ジャケリニ:いつも応援ありがとうございます!皆さんの声援は自分の力になっています。オクタゴンで全力を尽くし、皆さんに喜んでもらえる試合を見せたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。


配信概要

『UFC 321:アスピナル vs. ガヌ』
10月25日(土) よる23時~

UFC 321は、ヘビー級の頂上決戦トム・アスピナル vs シリル・ガヌをメインイベントに据えた、今年屈指のビッグナイト。圧倒的スピードと多彩なスキルを持つアスピナルと、流れるようなフットワークとテクニカルな打撃のガヌ、両者のハイレベルなテクニカルバトルが期待される。

さらに、バンタム級ではウマル・ヌルマゴメドフが登場。日本勢として注目すべきはプレリムに登場する魅津希の復帰戦。技巧と戦略、情熱と物語が交錯するUFC 321は、“総合格闘技の真髄”を体現する一夜となる。

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