『五十嵐夫妻は偽装他人』新川優愛・塩野瑛久、共演3回目の2人の関係性とは?
今作が共演3回目ということで、息ぴったりの新川さん&塩野さんが、ドラマの裏話&見どころを語ってくれました!
福原遥&深田恭子がW主演を務めるTBS系火曜ドラマ『18/40(エイティーン/フォーティー)~ふたりなら夢も恋も~』がいよいよ7月11日からスタートします。本作は、夢に向かって歩き始めた18歳の妊婦と、仕事一筋で恋愛は後回しにしてきたアラフォー女性が年の差を超えてシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれが訳あり男子と恋に落ちるラブストーリーです。タイトルの“18/40”は主人公2人の年齢を表し、人生のターニングポイントで出会った2人の女性を通して、今を生きる女性たちの苦悩や葛藤を描きます。18歳の夢多きヒロイン・仲川有栖役を演じる福原は子役出身。数々の映画やドラマに出演し、今春まで放送されていたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で主演を務め、注目を集めました。本作がTBSドラマ初主演になる彼女に、作品への意気込みや見どころをお聞きしました。
——本作はシスターフッドという女性同士の絆をテーマにしたドラマですが、出演が決まった時の感想を教えてください。
福原:まさか自分がゴールデンのドラマの主演をさせていただけるなんて思っていなかったので、本当にびっくりでした。自分の中でも、いつかは出てみたいなと憧れていたのですごく嬉しかったですね。ストーリーは“シスターフッド”という、少し聞き慣れない言葉ですが、深田恭子さん演じる成瀬瞳子という年の離れた女性との物語。個人的なことですが、私は長女なので昔からお姉さんや、お兄さんが欲しかったんです。だから、姉妹のような、友達のような女性2人の物語を、それも深田恭子さんと演じられるのが、とても楽しみだなと思いました。
——台本を読んだときの感想はいかがでしたか?
福原:自分が演じる有栖が妊娠するという役どころなので、すごく驚きましたが、反面とても考えさせられる作品だと思いました。私自身、今24歳で、周りは就職したり、コロナ禍もあっていろいろなことがあったり…。そんな中で将来をどうする、どんな人生を歩んでいきたいかという話を友達同士でよくするので、台本を読みながら、自分はどうありたいのか、生きていきたいのかと考えさせられる作品だと思いました。
——仲川有栖という役柄について、どう思いますか?
福原:18歳だけど、母親を11歳の時に亡くして、父親と2人きりなので、とても大人びているというか、しっかりしていると思います。でも、予期せぬ妊娠でどうしたらいいかわからなくなって、子供の部分が見えたりもする、いろんな面を持っている女の子だと思います。私にとっては、今まで演じたことのない役柄ですね。ほかに、クールな部分もあるけれど柔らかい部分もあるし、人に頼らず強がっちゃうところもある。演じながら有栖というキャラクターを模索しているところです。
——有栖の行動で共感したり、刺激を受けたところはありますか?
福原:自分とは違うなと思いますが、刺激はすごく受けますね。有栖は18歳にして人生が一変するような出来事に見舞われますが、自分がやりたいと思う何かを諦めるのではなくて、全部がんばろうとする。その前向きさやたくましさ、強さには刺激をもらえますし、カッコいいと思います。
——そんな有栖を演じるに当たって、大事にされたポイントがあれば教えてください。
福原:前向きに生きている女の子なので、そこだけはブレないようにしたいと思いました。演じていても、彼女の前向きなところには憧れます。
——有栖の強さは、深田恭子さん演じる成瀬瞳子の支えがあってこそだと思いますが、深田さんとは今回が初共演ですね。ご一緒されていかがですか?
福原:深田さんのいろんな作品を観てきて、私にとっては“雲の上の存在”で、初めてお会いした時はとても緊張しました。でも、最初から気さくに話しかけてくださって。本当に優しい方なんです。私が行けなかったロケ先で、お土産を買って来て下さったり。いろいろと気にかけて下さる優しい先輩で。姉妹のような関係で近い距離で演じられてとても嬉しいです。
——福原さん自身は、性格的には姐御タイプ、年下の妹タイプどちらでしょうか?
福原:長女ですけど、めちゃめちゃ年下タイプです。姐御肌はできないので、いつもついていっています。以前ドラマでご一緒した高梨臨さんや若月佑美さんとはものすごく仲がよくて、今も一緒に会って、お姉ちゃん2人に相談している感じ。会えない時でも連絡して甘えています。
——有栖はアートが好きで美術館の学芸員から海外で活躍するキュレーターを夢見ていますが、福原さん自身はアートに魅力を感じますか?
福原:これまではあまり見て来なかったんですが、有栖がクレーの絵が好きということもあって、初めて観ました。すごく魅力的な絵ですけれど、いつ頃、どういった気持ちで絵を描いたのかとか、クレーの生い立ちも読んだりして、面白いなと感じてきたところです。
——福原さん自身は、有栖のようにとても好きなものや、今、ハマっているものはありますか?
福原:おウチでできる「太鼓の達人」にハマっています(笑)。昔から、太鼓を叩くのが好きで、幼い頃はお祭りの和太鼓を叩いたりしていたので、ゲームセンターに行ったら、太鼓の達人を絶対にやるぐらい好きなんです。それがおウチでもできるって知ったので、今はマイブームですね。
——ちなみに、同じ質問を深田さんに尋ねたら、「福原さんにハマってる」と。ネットニュースなどで福原さんのことを検索しているそうですよ。
福原:本当ですか?それはうれしいです!(笑)
——今回、鈴鹿央士さん演じるダンサー志望の大学生・黒澤祐馬との恋の行方も描かれますが、鈴鹿さんとは初共演ですね。ダンスがお得意な福原さんから見て、鈴鹿さんの踊りっぷりはどう見えましたか?
福原:鈴鹿さんは「ダンスは初めて」と言われてましたが、本当にすごくカッコ良くて、短期間でこんなに踊れるなんてすごいなと驚きました。私は今回、観てるだけなんですけど、鈴鹿さんと決めポーズをして、みんなで一緒に写真に撮りました(笑)
——朝ドラ『舞いあがれ!』後の連続ドラマですが、朝ドラでの経験が今回、役立っていると感じたことはありますか?
福原:すごくありました。セリフ覚えが早くなったこともありますが、切り替えが得意になりました。以前は、演技のことが気になって、「ああやったらよかったのに…」と考えてしまうことが多かったんですけど、そこの切り替えが早くなりました。
——演じられた有栖は、劇中でまさに人生の転換期というか、ターニングポイントを迎えていますが、福原さんにとってのターニングポイントはどこになりますか?
福原:いっぱいあるんですけど、料理アニメの『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん』はこの業界でお仕事をしていきたいというきっかけになりました。この仕事の楽しさや興味、いろんなものをもらいました。また、“まいん”のチームは本当に温かくて、こんなに楽しい世界なんだと感じることができた現場だったので、その時の経験があったから今、続けていけている気がします。
——女優として、今後の目標、夢はありますか?
福原:お芝居に対して、年々好きになっていますし、同時に「こんな風に演じたかったのに…」という悔しさも感じるようになりました。ある意味、欲が出てきたんだと思います。もっといろんな役を経験して演技を突き詰めていきたい。とくに、朝ドラの現場を経験していろいろと感じたので、もっとお芝居を深めていきたいですね。
——最後に本作の見どころ、有栖の見どころをお願いします。
福原:この作品は、本当に勇気をもらえる作品だと思います。瞳子さんと有栖が互いに支え合いながら、さまざまな壁にぶつかっても諦めずにいれば前に進むことができるという、背中を押してくれる作品だと思うんです。有栖も思いがけず、人生の選択に悩むことになりますが、でも、自分の夢は諦めたくないというところでどう自分の道を切り開いていくのか。有栖の力強さにも注目してほしいです。
1998年生まれ。埼玉県出身。2005年に子役として芸能界デビュー後、数々の映画やドラマに出演。NHKの料理アニメ『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で主人公の柊まいんを演じたことで知られる。2022年度後期のNHK朝ドラ『舞いあがれ!』で主人公・岩倉舞(梅津舞)役を務めた。本作がTBSドラマ初主演。
仲川有栖(なかがわ・ありす/福原遥)は、亡き母の影響によって美術館の学芸員となり海外で活躍できるキュレーターになることを夢見る平凡な高校3年生。消防士の父と2人暮らしの彼女は推薦で大学進学が決まっていた。その最中、予期せぬ妊娠で18歳の人生が一変してしまう。一方、成瀬瞳子(なるせ・とうこ/深田恭子)は、40歳目前。現代アートを扱う会社でやり手のアートスペシャリストとして活躍しているが、プライベートは味気なく恋愛からも遠ざかったまま。年も立場も全く異なる2人が偶然出会い、お互いの人生が大きく変わることになる…。
今作が共演3回目ということで、息ぴったりの新川さん&塩野さんが、ドラマの裏話&見どころを語ってくれました!
ハラハラドキドキの展開で目が離せない“クズきゅん“ドラマの裏側や最終回の見どころを、プロデューサーの戸村光来さんに聞きました!
ミステリアスなイケメン転入生の悠人を演じる山下幸輝さんと、マチの初恋相手で悠人の兄・悠一を演じる犬飼貴丈さんにインタビュー。役作りについてや、おふたりの共通点、恋愛トークまでたっぷりとお伺いしました!