「監督のもとでさらに成長できる」今夏ニューカッスルに加入したエランガ、移籍の決め手と意気込みを語る
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「監督のもとでさらに成長できる」今夏ニューカッスルに加入したエランガ、移籍の決め手と意気込みを語る

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今夏、ノッティンガム・フォレストからニューカッスルへ移籍したアンソニー・エランガ。報道によれば、移籍金は日本円で100億円超えともいわれており、昨季6ゴール11アシストを記録したスウェーデン代表への期待の大きさがうかがえる。

新たな物語の出発点に立った今、胸に抱く想いとは。新天地での決意と希望を、最新のインタビューで言葉にした。

「彼は僕の弟のような存在。ここに来たいと思った理由の一つです」

──ニューカッスルへようこそ。まずは、クラブの一員となった今の率直な気持ちを聞かせてください。

エランガ:移籍がすべて無事に完了し、最高の気分です。ここに来られて本当に嬉しい。すでに何人かの選手やスタッフに会いましたが、皆さんが両手を広げて温かく歓迎してくれて、心から幸せを感じています。

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──この移籍には大きな関心が集まり、様々な憶測が飛び交いました。交渉が進んでいた数週間、あなたにとってどのような時間でしたか?

エランガ:僕自身は、とても落ち着いて過ごしていました。ビジネス面のことは代理人に任せて、とにかくコンディションを維持することに集中していましたね。もし移籍が実現した時に、自分が万全の状態でいられるように、と。

ここに来られたことはもちろん嬉しいですが、何よりもこの新たな挑戦への準備はできています。本当にエキサイティングなことですよ。 素晴らしい選手、素晴らしいスタッフ、そして素晴らしい監督のもとでプレーできるのが、今から本当に楽しみです。すでに監督とは少し話す機会があり、今シーズンがどのようなものになるか、良い感触を得ています。

──様々な選択肢があった中で、最終的にニューカッスルを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

エランガ:僕にとっては…いや、もうチームの一員なので「僕たち」と言わせてください。僕たちは、ユニークで特別なものを築き上げています。 クラブのカルチャー、DNAに自分も溶け込みたいと心から願っています。

それに、昨年はカラバオカップで優勝しましたよね。クラブにとって実に70年ぶりとなるトロフィーを掲げた今、加入するには完璧なタイミングだと感じています。 僕もその一員となって、クラブと共にもっと多くの歴史を刻みたい。黒と白のユニフォームに袖を通す日を、心待ちにしています。

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──ご自身の選手としての成長曲線と、クラブが描く成長曲線が、今まさに一致しているように感じますか?

エランガ:100%その通りです。クラブは明らかに上昇気流に乗っていて、築き上げているものは本当に特別です。 ここに来る前に何人かの選手と話しましたが、クラブや街、ファン、そして監督について、素晴らしいことばかり聞きました。 実際に監督のもとでプレーしたことのある誰もが、彼のことを絶賛していましたから。だから、ここで新たなスタートを切れることに、本当にワクワクしています。

──特にSNSではウィリアム・オスラ選手との関係が話題になり、「エージェント・オスラ」と呼ばれていますね(笑)。

エランガ:ええ(笑)。彼は僕の弟のような存在ですよ。僕がマンチェスター・Uにいた頃、彼がトライアルに来て以来の長い付き合いになります。 彼は昔から全く変わりません。皆さんが知っている、あのウィル・オスラのままです。 

彼もこのクラブについて、素晴らしいことをたくさん話してくれました。僕がここに来たいと思った理由の一つであることは、間違いありません。 今日会った時も、彼の笑顔が止まらなかったのが印象的でした。

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──スウェーデン代表でチームメイトのアレクサンデル・イサク選手やエミル・クラフト選手など、他にも知っている選手はいますか?

エランガ:はい。アレックス(イサク)やエミルとはたくさん話をしました。スヴェン(・ボトマン)とは昨年のトレーニングキャンプで会いましたし、ティノ(・リヴラメント)とはイングランドの育成年代のキャンプで一緒だったので、彼とも長い付き合いです。 

知っている選手がいることは、チームに早く馴染む上で非常に重要です。今日、練習場に来た時も、まるで2年以上も前からここにいるかのような、不思議な安心感がありました。 素晴らしいスタートを切れたと思います。

──やはり、知り合いがいると大きな移籍の際もスムーズにチームに溶け込めるものですか?

エランガ:そう思います。すでに知っている人がいると、仕事の環境にも慣れやすいです。 また、僕はいろいろな言語を話せるので、それも異なるバックグラウンドを持つ選手たちとコミュニケーションをとる上で、助けになるはずです。

──ファンは、あなたがイサク選手と前線でコンビを組むことを期待しています。

エランガ:アレックスは本当によく知っている選手です。代表では一緒にピッチ立てていませんが、これからはクラブレベルで毎日顔を合わせることで、僕たちの連携はさらに深まるはずです。楽しみですね。 

もちろん、アレックスだけでなく、昨シーズン見事な活躍を見せたハーヴェイ(・バーンズ)やジェイコブ(・マーフィー)をはじめ、チーム全員とプレーするのが待ちきれません。ミッドフィルダーもディフェンダーも、一人ひとりが自分の役割を果たしたからこそ、チームはチャンピオンズリーグへの出場権を手にできたのですから。

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──あなた自身、これまでニューカッスルと何度も対戦し、ゴールやアシストも記録してきました。このチームにどのようなクオリティをもたらせると考えていますか?

エランガ:スピードと、ゴールへ向かうダイレクトなプレーをチームにもたらせます。 不思議なもので、僕は若い頃からニューカッスルと対戦する時は、いつも「良いプレーをしたい」と強く思っていました。U-18時代にニューカッスル相手に決めたソロゴールは、今でも覚えています。 

だから、いつもこのクラブには特別な感情を抱いていました。今こうして振り返ると、僕がここにいるのは、すべてが理にかなっているように思えるんです。このチームのために、この素晴らしいクラブと街のために、全力を尽くしたいと思っています。

──対戦相手として何度もピッチに立ったセント・ジェームズ・パークですが、これからはホームスタジアムになります。大歓声を背に受けてプレーすることは、どんな気持ちだと思いますか?

エランガ:対戦相手としてあのスタジアムへ行くのは、正直言って簡単ではありません(笑)。 でも、これからはあの熱狂的なファンが味方になってくれる。そう考えると、これ以上心強いことはありません。

セント・ジェームズ・パークでプレーすること、そしてこの黒と白のユニフォームを着ることを本当に楽しみにしています。これは単なるユニフォームでも仕事でもなく、責務であり、特権です。サッカーに生き、サッカーを愛する情熱的なファンのためにプレーできることに興奮していますし、自分の力を証明する準備はできています。

──先ほどエディ・ハウ監督と話したそうですが、どのような会話を?

エランガ:ええ、ジェイソン(・ティンダル)やグレアム(・ジョーンズ)、スティーブン(パーチェス)といったコーチングスタッフも交えて、とても良い話をしました。 僕のコンディションや、チームに馴染めているかなどを気にかけてくれましたし、「何かあればいつでも聞きに来てくれ」と言ってくれました。そして、「準備はできているか?」と聞かれたので、僕は「はい。始めるのが待ちきれません」と答えました。

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──ハウ監督は選手を成長させる手腕に定評がありますが、ご自身のプレーにどのような影響を与えてくれると期待していますか?

エランガ:僕のプレーの、あらゆる面を向上させてくれると確信しています。僕はまだ若く、改善すべき点はたくさんありますから。 常に自分自身に多くを求め、昨日よりも良い自分でありたいと思っています。監督をはじめ、栄養士に至るまで、ここにいるすべてのスタッフが僕の成長を助けてくれるはずです。 

よく「あなたのベストゲームやベストゴールは?」と聞かれますが、僕はいつも「次のものだ」と答えるんです。常に次を目指している、それが僕という選手ですから。 ここに来たのは正しいステップであり、自分のキャリアをさらに飛躍させるための完璧なタイミングだと感じています。

──その決断において、ハウ監督の存在はどれほど大きなものでしたか?

エランガ:非常に大きな影響を受けました。 ブルーノ(・ギマランイス)、アンソニー・ゴードン、アレックスなど、彼が多くの選手を成長させてきた姿を見てきましたから。 何より重要なのは、選手たちが監督のもとでプレーするのを心から楽しんでいることです。 監督はチームに素晴らしいスピリットをもたらし、まるで一つの家族のような雰囲気を作り出している。その一体感が、ピッチ内外での好結果につながっているのだと思います。

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──今シーズンはチャンピオンズリーグも戦います。

エランガ:セント・ジェームズ・パークでのチャンピオンズリーグ。それは、すべての子どもが夢見る舞台です。 僕たち選手だけでなく、クラブ、そしてファンにとっても、信じられないほど素晴らしい経験になるでしょう。本当に楽しみでなりません。

──プレシーズンツアーが始まるタイミングでの合流となりました。

エランガ:100%、良いタイミングです。早くチームに合流して、監督が求める戦術や自分の役割を理解することは非常に重要です。 今回の移籍が早く決まることを願っていた一番の理由は、こうしてチームメイトやスタッフと早く顔を合わせ、シーズンに向けてスタートを切ることでしたから。

──最後に、改めてお聞きします。袖にチャンピオンズリーグのエンブレムが入ったユニフォームを着て、初めてセント・ジェームズ・パークのピッチに足を踏み入れる時、どんな気持ちになると思いますか?

エランガ:想像するだけで、すでに最高の気分です。もちろん、対戦相手としてピッチに立った経験はありますが、それとは全く違う感覚でしょう。 先ほども言いましたが、このユニフォームを着ることは特権であり、名誉なこと。自分をニューカッスルの選手と呼べることに、ただただ興奮しています。

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