『五十嵐夫妻は偽装他人』兵頭功海がクールな瀬戸役に共感した瞬間とは?
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『五十嵐夫妻は偽装他人』兵頭功海がクールな瀬戸役に共感した瞬間とは?

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U-NEXTで好評連載中のコミック『五十嵐夫妻は偽装他人』が、新川優愛さん&塩野瑛久さんのW主演でドラマ化!テレ東系にて1月8日(水)より放送がスタートします。また、U-NEXTでは1月1日(水)夜 9 時より各話1 週間先行で独占配信します。

ストーリーは、離婚寸前で別居中の夫婦・真尋と直人が他人を装って同じ職場で働くことになるユニークな設定。2人が夫婦であることを知らず、真尋と接近していく同僚のデザイナー・瀬戸翠役を、『下剋上球児』『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』で注目の俳優・兵頭功海さんが演じます。田辺桃子さん扮する同僚・林美羽も含めた四角関係の行方はどうなる?ドキドキの展開も楽しみなドラマの見どころを、瀬戸役の兵頭さんに聞きました!

本作の見どころは?兵頭さんが演じる瀬戸翠はどんなキャラ?

――まずは原作を読んだ感想を教えて下さい。

見たことがあるようでない、新しい設定だなと思いました。最終的に結婚して結ばれるという物語がほとんどなのに、主人公の真尋と直人がすでに結婚しているところから始まるのがまず面白いですよね。僕が演じる瀬戸はもちろん、登場人物それぞれに魅力がたくさん詰まっているし、また同時に欠落している部分もたくさんあって。そこが愛すべきポイントだと感じました。

――兵頭さんが演じる瀬戸は、第1話の段階ではまだまだ謎に包まれた人物。ご自身では、どのように捉えて演じていますか?

瀬戸は、器用貧乏だなと思います。仕事はできるけど、大事な人にはうまく自分のことを伝えられないから。一番大事なはずの自分の感情にフタをしてしまっているんですよね。仕事に関してはすごくスマートに、器用にやっているんですけどね。

器用の使い方を間違えているんだと思います。自分の気持ちを表現することにも器用であれば、もっと楽なんだろうなって思うんですけど。つまりは、優しくて、ゆえに自己犠牲が多いんだろうなって。もっと自己中心的になってもいいのにと思う瞬間はたくさんあります。

――今後、ドラマの中では、新川さん演じる真尋と接近することに?

もちろんそうです。中盤からは、そこが見どころになってくると思います。そこに塩野くんが演じる直人が絡んできて…。塩野くんは、瀬戸のことを「きゅんきゅんポイントをたくさん持っている役」って言ってくれました。瀬戸自身はきゅんきゅんさせようと思っていないけど、見ている人はきゅんきゅんしちゃうって。

――それは楽しみですね。実際に現場で瀬戸役を演じてみて、ご自身はどんな感想をお持ちですか?

めっちゃ楽しいです。今まであまり演じたことのないタイプの役柄で、恋のライバル役も初めてだし、クールな雰囲気の役も意外と今までやったことがなくて。初めての感覚ばかりで楽しいです。やってみると、わりと自分自身のキャラクターからもそんなに遠くないのかも?って思ったり。

――どういうところに共感できるんですか?

僕は興味があることにはワーッと集中するし、好きなことについてはめちゃくちゃしゃべるんです。でも、興味がないことには関心が持てなくて…。よくないことだとは思うんですけど。例えば、イベントなどで大人数の楽屋になったら、優しくて愛情深い人なら、その場を巻き込んでみんなとおしゃべりすると思うんですよね。

でも、僕はひとりでボーッとしちゃうタイプ。マイペースなんです。ひどい時なんて、自分から話を振っておきながら、みんなが盛り上がってきたら興味がなくなって、その場から離れちゃったり(笑)。なので、自分のペースを崩さない瀬戸を演じていると「この気持ちわかるな」って瞬間は多いです。

『五十嵐夫妻は偽装他人』インタビュー

オフィスが舞台のラブコメ。デザイナーとしての役作りは?

――原作では瀬戸は文房具メーカーの営業でしたが、ドラマ版ではデザイナーに設定が変わっています。ドラマならではの瀬戸のキャラクター造形はありますか?

台本にそこまで職業的な描写がないので、気にしすぎないようにしています。デスクにきちんと座るとか、定時内はちゃんと仕事するという社会人定型をやりすぎるのは瀬戸のキャラとは違うかなって。

でも、衣装はデザイナーらしさが表現されていると思います。衣装合わせで、瀬戸って体温が低そうな雰囲気があるから「寒色系がいいですね」って意見を出させていただきました。あまりオシャレじゃなさすぎるのも違うし、かといって「ファッション大好き!」という感じでもないなと思い、絶妙にかわいくてオシャレな雰囲気になっています。

――実は、ドラマのロケ現場としてU-NEXTのオフィスが使われています。オフィスの印象はいかがですか?

めちゃくちゃいいところですね!U-NEXTは昔から使っていて、映画の本数が半端なく多いので、勉強としていろいろ観させてもらっています。そんな愛着のある会社がこんな素敵なところだったなんてびっくりです。心が豊かになりそうな職場で、お世辞抜きで憧れますね。こうやって広々としたフロアを使わせてもらうと、気持ちの入り方も違いますね。

人気のコンビ、新川優愛さん&塩野瑛久さんの空気感は?

――新川さん、塩野さんとの現場の雰囲気はいかがですか?

新川さんがいると現場が締まるなって感じがしました。「よっし、やろう!」っていう雰囲気をパッと作ってくださるんです。僕からすると、ずっとテレビで観ていた方ですからね。さすがのキャリアを感じます。

塩野くんは、きっと役のことを考えているんだと思いますが、黙々とご自分のすべきことをしている感じ。そういう形で現場を引っ張っていってくれているんだなって感じます。まだ現場に入って2日目ですが、ワクワクしますね。現場の流れている空気が明るくて、色に例えるならひまわりみたいな黄色。スタッフさんの空気感からもそれを感じるので、いい現場になると確信しています。

――のびのび演じられそうですか?

はい。かしこまっちゃうとうまくできないタイプなので助かります。実は、監督の池⽥千尋さんとは、2、3年前にオーディションでお会いしたことがあり、その時は、ご一緒できなかったのですが、「またいつか絶対にご一緒したいです」ってマネージャーさんを通して丁寧なお手紙をいただきました。それで今回、呼んでいただけたのがうれしくて。そんな池田監督とも、いろいろお話ししながら、のびのびとやらせていただいてます。

――監督とは、どんなお話をされているんですか?

監督の面白いところなんですけど、「ここ宿題にしよっか!」って言ってくれるんですよ。本読みや衣装合わせで「このセリフ、どう言おうか」とか「何か仕草やクセがあったらいいね」って話をすると、「それ、宿題にしよっか」って。現場でご一緒するのは今回が初めてなんですが、信頼してくれているのかなと思うと嬉しいですね。話しやすいし、明るいし、のびのびしたい僕にとって理想の監督です(笑)。

――そういう時、役に対してのアイデアはどんどん出てくるタイプですか?

現場で自由に、何にも縛られずにやれている時のほうが、その場でパッと思い浮かびます。もちろん、考えていくこともあるんですが、僕の場合、考えてやろうとすると逆にうまくいかないんですよ。余白がある時のほうが「あ、今こういう伝え方にしちゃおう」ってポンポン浮かびますね。これ投げちゃお!みたいに。理屈より感性を生かしたほうがいいタイプなんだろうなって思うので。今回の現場は、それがわりとできていると思います。

『五十嵐夫妻は偽装他人』インタビュー

前作のドラマ『毒恋』から引き続いてのラブコメ。その醍醐味とは

――連ドラ初W主演の『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』からラブコメディが続いていますね。ラブコメを演じる楽しさってどんなところにありますか?

『毒恋』の時も、今回もそうですけど、コミカルな要素が入っているからといって、コメディを演じようとしたら面白くなくなってしまうなって。あくまでも「この人物がどういう人物で、どういう感情で、どういう風に動くか」ということをやった結果、観ている人が「なんでこの人、こういう動きするの?」とか「なんでこんなトラブルが起きるの?」って感じることで面白くなればいいなと思うんです。今回もそこは大事にしたいですね。

――また違ったパターンでのラブコメが体験できそうですか?

そうですね。同じラブコメディでも作品が変われば、また違った面白さがあるんじゃないかなって思うので、そういう意味でもワクワクしますね。

ご自身の「偽装」エピソードは? 

――「偽装他人」というテーマにちなんだ質問を。「これがバレたら困る!」と焦って隠し通したエピソードがあれば教えてください。

中学生の頃かな。夜中、親が寝ている間によく友達の家にこっそり遊びに行っていました。同級生で集まってゲームしたり、漫画を読んだりと、やっていることはくだらないんですけどね。親に内緒でみんなで遊ぶというスリルが楽しかったんですよね。中学生くらいの時ってそうじゃないですか。でも、きっと親は気づいていたんでしょうけど(笑)。今思えば、のびのびさせてくれていたんだなって思います。

『五十嵐夫妻は偽装他人』インタビュー

――では最後に。この作品はU-NEXT発のメディアミックス第2弾。それにちなんで、配信メディアの良さはどのような時に感じますか?

配信メディアがあることで、すごく恩恵を受けていますね。リアルタイムでは観られなかったけれど、ずっと観たかったドラマがどんどん配信されているのは嬉しいですし、僕の世代が生まれる前に放送されていた作品も手軽に観ることができるし。世の中の人々にとっても、もちろん影響力が大きいと思いますけど、僕ら俳優にとっても大きな存在です。勉強できる材料が無限にあるということですから。特にU-NEXTは映画の本数がすごく多いのでうれしいですね。

今回のドラマの原作漫画もU-NEXTで配信されたものをスマホで読みました。もはや、僕にとっては手放せない存在になっていますね。


ドラマ NEXT『五十嵐夫妻は偽装他人』

2025年1月8日(水)より毎週水曜深夜24時30分〜25時放送

U-NEXTで各話1週間独占先行配信

兵頭功海さんのその他の出演作はこちら

原作はこちら


ヘアメイク:牧野裕大(vierge)

スタイリスト:Shinya Tokita

撮影:片倉京輔

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