1000人と婚活したライターがレコメンド!上司×部下の胸キュン韓国ドラマ4選
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1000人と婚活したライターがレコメンド!上司×部下の胸キュン韓国ドラマ4選

2025.04.25 18:10

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35歳から怒涛の婚活を繰り広げ、約1,000人の男性と対面して、39歳最後の日に(なんとか)入籍したライター・編集者・エッセイストのかわむらあみりです。現在、13歳年下の夫と愛娘、そして元保護犬のでっかいポメラニアンとともに暮らしています。

今回は、胸キュン必至の上司×部下の恋を描いた韓国ドラマをお届けします! もしこのコラムでご興味を持ちましたら、ぜひ鑑賞してみてくださいね。

『運勢ロマンス』(2016年)

運勢ロマンス
©2016MBC

占いを信じるヒロインとクールな天才理系男子の契約恋愛を描いた開運ラブコメディ。プログラマーのシム・ボニ(ファン・ジョンウム)は、勤務先のソフトウェア会社の社長が賭博にハマり、給料をもらえないため家賃を滞納し、妹の入院費が支払えずにアルバイトを掛け持ちする日々を送っていた。ボニがトイレ掃除のアルバイトをしていた時、偶然、その場に居合わせたゲーム会社ジェジェファクトリーのCEOで、IQ 200の頭脳を持つチェ・スホ(リュ・ジュンヨル)に遭遇。

ある日、ボニは信頼する占い師に「寅年の男と一晩を過ごさなければ、妹の回復はない」と告げられ、2年間も意識のない妹を助けるため、寅年の男をつかまえることを決意する。まずは寅年の先輩を飲みに誘ったが、泥酔してしまい、逆に保険に勧誘されてまんまと加入する始末。寅年の男をつかまえるのは容易ではないのだった。やがて、幼なじみで世界的なテニスプレイヤーとなって再会した年下のチェ・ゴヌク(イ・スヒョク)、ゴヌクのスポーツエージェントで、スホと因縁があるハン・ソリ(イ・チョンア)が現れる。

占いも前に進む原動力のひとつ。うまく活用して恋をつかむ!

運勢ロマンス
©2016MBC

ボニ役のファン・ジョンウムといえば、チソンと共演したドラマ『キルミー・ヒールミー』や、パク・ソジュンと共演して日本でもリメイクされたドラマ『彼女はキレイだった』(2015年)といったラブコメから、初の悪役に挑んで凄みを見せた『7人の脱出』シリーズ(2023年、2024年)など、連ドラにはお馴染みの女優だ。

スホ役のリュ・ジュンヨルの出演作でとくに印象深かったのは、実力派チョン・ドヨンと共演した『LOST 人間失格』(2021)で、しっとりと大人の世界観を紡いでいた。わかりやすいイケメンというカテゴリーにはおさまらないが、切れ長の目と高身長で独特な雰囲気をまとい、ギュッとドラマの濃度を高める役者である。

そんなふたりが共演する本作は、妹を救いたいがために“寅年の男探し”に七転八倒するボニがけなげだが、痛々しい時もある。悪い輩に騙されそうになりながらも、占い師の言葉を信じて一晩をともにする相手を必死に求め、クールなスホに辿り着く。そして自身が企画したゲームの権利のため、スホの部下となるボニ。思いがけず、上司と部下の関係になるふたりは、一見、チグハグな関係性。だけれど、仕事でも結果を出すようになり、次第にお互いの奥にある姿を見つめて惹かれあっていくようになる。もっとも上司でキリッとしていたはずが、恋愛関係になってデレデレになるスホの様子はかわいらしいものだ。

恋人や結婚相手と出会う場所として、現代ではSNSなども活用されているが、身近でよくあるケースとしては、“職場”や“仕事関係”で知り合うことはよくあるだろう。そして恋愛や結婚において、誰の意見も聞かず本やテレビやインターネットなどの情報も得ずに、自分だけの考えで突き進む人はそう多くない。ボニは占い師の言葉を信じて行動するが、筆者自身、1000人と婚活している間、相手とうまくいくか相性占いをしたこともあるし、その日のラッキーカラーとされる色の服を着て婚活パーティに行ったこともある。

なんでもかんでも占いを鵜呑みにして依存しすぎるのはよくないが、実はだいたいにおいて、悩みの答えは自分の中に出ていることが多いものだ。占いなんてとバカにせず取り入れてみると、迷う自分の背中をちょっと押してくれたり、前向きになれたり。ボニのように明るい未来を信じて進む勇気をくれることもある。だから、恋愛を成就させるために、非現実的と思えることでも時にはバランスよく取り入れて、前に進む原動力のひとつにしてみるのもアリ。スホのように、一生懸命な自分をまるごと受け入れてくれる素敵なパートナーが見つかることもあるはずだ。

『愛の温度』(2017年)

愛の温度
©SBS

勝ち気な年上女子と直感を最優先にする年下男子の純愛ラブストーリー。脚本家になる夢を叶えるため、大企業を辞めて脚本家のアシスタントとして働いているイ・ヒョンス(ソ・ヒョンジン)は、後輩脚本家のチ・ホンア(チョ・ボア)に誘われたマラソンイベントで、料理人のオン・ジョンソン(ヤン・セジョン)と出会う。マラソンの道中、雨宿りをしていたヒョンスとジョンソンだったが、唐突にジョンソンは「つきあおう」と告白する。

しかし、6歳年下のジョンソンにそう言われて、「若ければつきあったかも」とやんわりと断るヒョンス。さらに出会ったその日に相手にOKを出すような軽い女と思われたのかと、「それほど惨めに見えるのね」と吐き捨てるヒョンスに、「本当に何も感じない?」と、自分への好意を確かめるジョンソンだった。その後、ふたりの距離が縮まっていくものの、ジョンソンのフランス留学をきっかけに別れが訪れ、5年後に再会する。

一方、「ずっと見守ってきた」とヒョンスの才能と人柄に惚れている制作会社代表のパク・ジョンウ(キム・ジェウク)は、自分の事務所で脚本家としてヒョンスをデビューさせる。ジョンウはジョンソンのことも支援しているが、やがて同じ女性を愛していることに気づいてしまう。

年齢差も立場の差も関係ない。心の動きに素直に従うこと!

愛の温度
©SBS

コン・ユと共演した最新作『トランク』も話題のソ・ヒョンジンが年上女子のヒョンス役を、年下で一途なジョンソン役をヤン・セジョンが演じている。ふたりは人気シリーズドラマ『浪漫ドクター キム・サブ』でも共演しているが、本作ではグッと距離が近づく関係に。

ヤン・セジョンにとっては本作が地上波初主演作でもあり、第54回百想芸術大賞のTV部門最優秀新人賞ほか数々の新人賞を受賞した熱演が見られる。さらに、このふたりに加えて、中山美穂と共演した映画「蝶の眠り」や、コン・ユと共演した大ヒット作『コーヒープリンス1号店』、最新作『恋するムービー』でも注目を集めるキム・ジェウクが、華麗なる三角関係を繰り広げるのだ。

とにかくヒョンスへの気持ちに正直に行動するジョンソンの、ド直球すぎる恋愛表現にきゅんきゅんしてしまう女性が続出。年の差なんてなんのその、出会ったその日に、まだ名前も知らなくても告白してしまうし、電車のデッキでもキスしてしまうし、落ち込むヒョンスを料理でもてなして励ますなど、ストレートな愛のビームをこれでもかと飛ばし続けるジョンソン。そんな愛情ダダ漏れ作戦でこられたら、仕事をがんばる年上女子だって、メロメロになってしまうだろう。

ジョンソンの料理の腕を買うジョンウは彼の店に投資しているため、いわば上の立場であるのだが、まったく別で惹かれたヒョンスを巡り恋のライバルとなる。また、ヒョンスにとってもジョンウは上司だが、経済力も権力もある上司に好かれたらなびいてしまいそうなものだが、どうしても年下男子ジョンソンに心が持っていかれるヒョンスだった。

実際にもしもヒョンスの立場になることがあったら夢の展開だが、上司か年下男子か、どちらを選ぶかはその女性が何を相手に求めるかによるだろう……筆者だったら、絶対にキム・ジェウクを選ぶけど(!)などと、妄想も広げてくれるラブストーリーなのであった。これはドラマの世界ではあるが、現実にも、年齢差があることで悩む恋をしている人もいるかもしれない。そんなときに本作を観ると、自分の心がどう動くのかを確認できて、答えが導かれることもありそうだ。

『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018年)

『キム秘書はいったい、なぜ?』
© STUDIO DRAGON CORPORATION

容姿も頭脳もパーフェクトな御曹司と容姿端麗な敏腕秘書が織り成すラブコメディ。ユミョングループの副会長イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)は、聡明なうえルックスも抜群で、完璧な自分を愛する超ナルシスト。そんな彼が唯一頼りにしている敏腕秘書キム・ミソ(パク・ミニョン)が、急に退職したいと言い出してパニックに陥るヨンジュンだった。

ミソの辞職を引き留めるため、あの手この手を使ううち、だんだんとふたりの心の距離が縮まっていく。しかし、ミソに「君の恋人になってやる」と上司グセと御曹司ゆえの上から目線の告白をするも、「タイプではない」ときっぱりと断られ、自信喪失するヨンジュン。これまでなんでも自分の思う通りにしてきた彼は、なかなか落ちないミソを手にいれるため、遊園地貸し切りデートやプライベートで花火を見せるなど、御曹司ならではのゴージャスな手法を繰り出していくのだった。

普段は見られない姿にキュンとすることも。新しい世界に飛び込んでみる!

キム秘書はいったい、なぜ?
© STUDIO DRAGON CORPORATION

ラブコメの“神”ד女王”が贈るシンデレラストーリーだけあって、ときめかずにはいられないスウィートなセリフやロマンチックなシーンが盛りだくさん。俳優として人気・実力ともに申し分ない『花郎<ファラン>』(2017年)や『梨泰院クラス』(2020年)などのパク・ソジュンと、容姿端麗でチャーミングな『月水金火木土』(パク・ミニョン)や『彼女の私生活』(2019年)などのパク・ミニョンの画面における美しさのインパクトも大きい。

ヨンジュンとミソの甘い駆け引きが女性のハートをわしづかみにしている本作は、2016年に設立された韓国のドラマ制作会社「スタジオドラゴン」が手掛けているのだが、筆者のNo.1韓国ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016年)の企画や、日本でも大ヒットした『愛の不時着』(2019)を制作するなど、数々の名作を世に送り出している。

以前、スタジオドラゴンの日本での展覧会が行われた際に足を運ぶと、この『キム秘書はいったい、なぜ?』ブースもあって、ヨンジュンとミソがキスする「クローゼット」や、秘書気分が味わえる「ネクタイ結び」スポットほか、ラブラブフォトスポットが充実していた。ドラマから放たれる胸キュンな世界観は、日本でも多くのファンを獲得したものだ。

ヨンジュンのような上司が部下の女性に好意を寄せるという王道ストーリーながら、仕事ではすべてを掌握する立場なのに、プライベートでは思い通りにいかなからこそ相手に必死になり、気づくと夢中になっているという構図は展開がわかりやすいが飽きない。むしろ完璧だと思われた人物が恋愛で四苦八苦する姿が共感を呼ぶ部分もあるのは、現実でも同じかもしれない。普段は見えない上司の姿を見せられると、思わず気になる存在になっていくのだ。そうなれば年の差も立場の差も気にせず、飛び込んでみるといい。新しい世界が待っているだろう。

『あいつは黒炎流』(2025年)

あいつは黒炎竜
© STUDIO DRAGON CORPORATION

“黒歴史”となった初恋を背負うキャリアウーマンの女性と財閥3世となる本部長のオフィスロマンス。2000年代初頭、「イチゴ」と称してオンラインゲームをしていた女子高生のペク・スジョン(ムン・ガヨン)は、「黒炎竜」と名乗るプレイヤーに恋をする。ある日、ゲーム仲間とのオフ会で黒炎竜の正体が15歳の中学生だと知り、愕然とするスジョン。しかも、黒炎竜に公衆の面前で告白されて拒絶し、この苦い思い出はお互いの黒歴史となったのだった。

大人になり、ヨンソン百貨店の企画チーム長となったスジョンは、後続車に追突されるというハプニングに遭遇。高級車に乗るその運転手は若い男で、不快な思いを抱えたまま帰宅するも、後日、その相手が職場の上司であり、本部長に就任したパン・ジュヨン(チェ・ヒョヌク)だとわかって……。

自分の素を見せられる相手は大事。上司も部下も関係なし!

あいつは黒炎竜
© STUDIO DRAGON CORPORATION

スジョン役のムン・ガヨンは、日本版リメイクされた『女神降臨』(2020年)や『LINK:ふたりのシンパシー』(2022年)などで子役から活躍しているその表現力と類稀なる美貌で、日本のファンも増やし続けている。ジュヨン役のチェ・ヒョヌクは、2019年にWEBドラマ『リアル:タイム:ラブ』でデビューし、近年では『弱いヒーロー Class1』(2022年)など注目作に続々と出演しているライジングスター。ドラマの設定と同様に、現在23歳のチェ・ヒョヌクと28歳のムン・ガヨンは年の差があり、ふたりがオフィスで繰り広げる恋模様はドキドキの連続となっている。

職場の上司と部下という関係ではあるものの、上司が必ずしも自分より年上だとは限らない。本作ではヨンソングループ会長の孫であるがゆえに役職に就くジュヨンだが、心はまだ少年らしさを持つピュアさが魅力。かたや部下とはいえ年上で優秀なスジョンは、突然の“年下の上司”の存在に、何かとドキドキさせられる。

また、本作では“オタ活”もキーワードとなり、オタクである筆者は親近感を持ったのだが、一般的なオフィスロマンスに“オタク”という要素が加わって、ストーリーにより広がりが生まれている。そういった多面的な構成から、昨年の爆発的な人気作『ソンジェ背負って走れ』を超える話題性を誇ることとなった本作であった。

ストーリーが進むにつれ、実はスジョンとジュヨンは、「イチゴ」と「黒炎竜」として出会っていたことが発覚するのだが、お互いに正体に気付かないまま恋心が育まれていく展開は見どころだ。現実でも、趣味など自分の芯となっている部分で意気投合する相手とは、良い関係を構築しやすい。お互いの好みが同じだと、一緒にそのことについて話すことがさらに楽しく、イベントなどふたりで出かける機会も増え、より深く趣味の世界にハマるように、相手にもハマっていきやすいのだ。

仕事を生活の手段としている場合は、さらにその傾向が強いはずで、プライベートで見せる素の自分を見せられる相手と縁が深まりやすい。そんな相手が上司であろうが部下であろうが、大事な存在となっていくのは、ごく自然なことだといえるだろう。

というわけで、今回は“上司と部下”にまつわる韓国ドラマを4本紹介させていただきました。上司と部下という立場の違いを超えて、様々な人間関係が育まれていく様子を描いたこれらのラブストーリーは、実際に、恋や結婚にも役立つ場合もありそうです。

ただ、そんな関係性を意識せずとも、これらの作品を鑑賞するだけでも楽しい韓国ドラマ。他にもまだまだ注目作はあるので、みなさんのお気に入りの作品を選んでみてくださいね。

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