『愛は一本橋で』『照明店の客人たち』で話題!チュ・ジフン主演のおすすめ韓国ドラマ6選
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『愛は一本橋で』『照明店の客人たち』で話題!チュ・ジフン主演のおすすめ韓国ドラマ6選

2024.12.21 16:30

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  • 宮~Love in Palace~
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11月から主演ドラマが立て続けに2本も配信。その1つ、18年ぶりとなるロマコメドラマ『愛は一本橋で』では高慢ちきな理事長役を、もう一方のホラーファンタジー『照明店の客人たち』では謎めいた照明店オーナー役を演じ、それぞれ異なる魅力を発揮。そんな今最も熱い俳優のひとりが、チュ・ジフンである。

彼は20代でモデル界の頂点へ到達後、俳優に転身。ドラマ『宮 -Love in Palace-』でブレイクすると、以降はラブストーリーにファンタジー、そしてノワールまで、多様なジャンルの映画・ドラマ作品で高い演技力を披露している。右目が一重、左目が二重の雌雄眼を活かし、正義漢のキャラクターでは人情味ある面持ちに、悪人を演じる時には危うげな表情に見せるのが、ジフンの持ち味のひとつ。善悪の中間地点に位置するキャラクターを表現するのが特に上手く、その“ズルそうな”雰囲気が沼落ちポイントでもある。

さて、ジフンの主演作は映画・ドラマ共に多数あり、今回はその中から観ていただきたい“ドラマ作品”をセレクトしてみた。先月公開した<映画編>とあわせて、ぜひ参考にしてみてほしい。

【ジフンのプロフィール詳細も一緒に紹介!<映画編>はこちら】

①宮 -Love in Palace-

宮~Love in Palace~

時は2006年、王室が続く韓国にて。皇帝の病の深刻化に伴い、高校生の皇太子シンは結婚の準備を命じられる。婚約相手は、一般家庭で育った同級生チェギョン。同じ学校に通っていること以外に接点のなかった2人だったが、祖父たちが決めた許嫁関係にあったのだ。シンは、恋人ヒョリンにプロポーズを断られてやけっぱちになり、政略結婚を受け入れる。チェギョンも、父の借金のことを考慮して王室入りを決意。険悪な夫婦仲や厳格な慣習に苦労しつつ、常に一生懸命で前向きに生きるチェギョン。その姿を見て、氷のように冷たいシンの心が、徐々に雪溶けていくー。

宮~Love in Palace~

学園の頂点に君臨するイケメンとおっちょこちょいな凡人が反発しながら惹かれていくラブコメの定番に、一般人がロイヤル入りして生じるトラブルや、王室後継者バトルなどが加わったユニークな一作。恋の四角関係を構成するのは、シンとチェギョン、チェギョンの元恋人ヒョリン、そしてシンの従兄弟で王族継承者2位のユル。元恋人に未練がありチェギョンに刺々しく接するシンと、常に優しく寄り添ってくれるユルの勝負は、初めはユルの方が圧勝。しかし、シンがチェギョンに惹かれ、不器用なりに愛情表現をし始めると逆転していく。シンを演じた若かりしジフンのツンデレ演技が光る作品である。

原作は、2002年から2011年まで連載されていた韓国のベストセラーコミック『らぶきょん~LOVE in 景福宮』。ミュージカル化もされた人気作で、数年前、「2024年に再テレビドラマ化決定」と報じられていたが、その後は音沙汰はなし。『宮 -Love in Palace-』を視聴しながら、続報を気長に待ちたい。

配信開始前、または配信終了しています。

②キングダム

王が倒れて10日。世子チャンは父の様子を見たいと必死に訴えるが、継母である若き王妃に異様なまでに妨害され、宮廷内の不穏な動きを察知。王の診察を担当した医師スンヒを探すため、漢陽を出て東萊へと向かう。同じ頃、王の崩御を伝える怪文書が出回り、犯人探しが開始。王妃の父であるチョ・ハクチュ大監の策略により、世子がその謀反を企てた逆賊だとされ、お尋ね者となる。一方、東萊の小さな病院で働く医師ソビは、師匠スンヒが出張から戻ってきた晩、恐ろしい光景を目にする……。

ゾンビ映画の元祖と言われる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が世に放たれてから約半世紀。出尽くした感のあったゾンビワールドに新風を吹き込んだのが、この作品だ。主人公チャンは庶子で、正室である王妃が子どもを儲けた場合、王位継承争いで殺される可能性が高い。宮廷内には、王ではなくチョ家が支配する現体制に不満を抱えるチャン派も密かにいるが、劣勢にある。そんな玉座を巡る権力争いと化物達との死闘が描かれており、物語が進むにつれ、そのスケールが大きくなっていく。ゾンビが身体能力の高いタイプでグロテスクな場面も多く、ど迫力の映像でゾンビパニックを楽しめる。何より、韓服姿のゾンビというのが新鮮だ。

そして、ジフンが演じるチャンが非常にカッコいい。親しい部下にブラックジョークをかますお茶目な面もありつつ、有事の際には的確な指示出しで人々を率いる“しごでき”な人物なのだ。人を盾に逃げ出す自己中心的な官僚が多く登場する分、「決して民を見捨てたりはしない!」と最前線で刀を抜く姿の気高さと言ったら……!腹を空かせる民たちに食べ物を分け与える温かい心も持っており、まさに王の器にふさわしいキャラクターである。一方で、ゾンビたちの予測不可能な動きに戸惑った時の困り顔は親しみがあり、ジフンならではの表情演技が活きている。

③ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム

法曹界最強のエリート一家で生まれ育ったヒジェは、大手弁護士事務所ソン&キムで最年少パートナー弁護士となり、向かうところ敵なし。先輩社員や同期からのやっかみも物ともせず、大手案件を次々と成功に収めて勝者の道を歩んでいた。そんな中、ひとけのない早朝のコインランドリーで頻繁に居合わせる女性が気になり始め、偶然の再会を機にアプローチ。意気投合してすぐさま交際、蜜月の日々を過ごすのだった。しかし、自信満々で挑んだ裁判に、相手側の弁護人として現れたのがその恋人。彼女の色仕掛けにまんまとハマっていたことで、こてんぱんにやられてしまう。こうして、ヒジェとグムジャの戦いが始まったのだった。

紆余曲折あり、途中からグムジャとその秘書ジウンはソン&キムと契約締結。上長の目論見により、ヒジェとグムジャは同じチームとなるのだが、敵意剥き出しで別行動を取ろうとする。デスクワークがメインのソン&キム出身者とは異なり、せこいテクニックも駆使してがむしゃらに仕事をするグムジャ。初めはその方法を軽蔑するメンバーたちだったが、彼女の実力を目にし、次第に感化されていく。

また、ヒジェとグムジャは、互いの能力を認め合って良きバディへ。最強の弁護士チームが完成していく道のりを描いた、熱き法廷ドラマとなっている。

……と、同時に激しいラブストーリーだ。グムジャに酷く傷つけられたヒジェは、彼女を憎むも愛を捨てきれない。「全部演技だった」と冷たく言い放つグムジャも、何やら情を抱いている様子。優秀で弁が立つ2人の口論に笑わせられると同時に、本気モードの駆け引きにはドキドキさせられる。

ヒジェを演じたのはジフン、グムジャを演じたのはドラマ『シグナル』などのキム・ヘス。色気たっぷりの2人が披露するラブシーンは何とも官能的で、筆者は該当シーンのみ不定期的に視聴している。ジフンは、予想だにしない出来事に困惑したり、相手をやりこめて勝利の舞を踊ったりと喜怒哀楽をコミカルに表現。そして、さすがモデル出身。一風変わった色や柄のスーツも難なく着こなしており、眼福な作品でもある。

④智異山<チリサン>~君へのシグナル~

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2018年、智異山国立公園ヘドン分所に新人ヒョンジョが入所。先輩レンジャーのイガンは、ヒョンジョとパートナーを組むことになる。2人で最初にあたった任務は、家出少年の捜索。ヒョンジョの第6感のお陰で、無事発見することができたのだった。後日、現場の岩穴を再訪した2人。非正規軍が仲間とはぐれた時に使っていた通信手段を発見し、ヒョンジョは「無線機や携帯などがダメな時に使おう」とイガンに提案する。

そして2020年。とある事故の後遺症で脚が不自由になっていたイガンだが、ヘドン分所への復帰を決意する。なぜなら、山で発生した複数の事故現場に、例の通信手段が残されていることに気づいたからだ。

本作は、山で発生する連続殺人事件を描いたミステリードラマ。2018年と2020年が交互に入れ替わり、“2018年のとある事故”の実態が明らかになっていく構成に引き込まれる。舞台は、韓国最大の面積を持つ山岳型国立公園。貴重な植物や生物が生息する豊かな環境は美しいが、災害時には恐ろしい一面を見せる。

ドラマでは本筋の事件と並行し、山火事や大雨による河川の氾濫や土砂崩れなどが発生。レンジャー隊員たちは息つく暇もなく苦闘し、手に汗握るシーンが続く。救助によって落命する恐れもある危険な仕事である。大自然を前に成す術なく絶望する登場人物たちの姿に心が痛み、自然の猛威に震える。

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ヒョンジョ役はジフン、イガン役はドラマ『星から来たあなた』などのチョン・ジヒョン。ジフンのフィルモグラフィーの中では珍しく控えめな性格の人物を演じているが、ジヒョンの得意とする強気な先輩キャラの表現と調和が取れている。また、ヘドン分所の職員を演じるのは、ソン・ドンイル(ドラマ『応答せよ』シリーズなど)、チョ・ハンチョル(ドラマ『ヴィンチェンツォ』など)、オ・ジョンセ(ドラマ『Mr.プランクトン』など)といった名バイプレイヤーたち。そのほか、韓国ドラマでよく見る俳優たちも登場し、誰もが怪しく見え、最後まで犯人探しを楽しめる。

⑤愛は一本橋で

愛は一本橋で
© STUDIO DRAGON CORPORATION

代々ライバル関係である家系に、同じ日・同じ名前で生まれたソク・ジウォンとユン・ジウォン。幼少期より喧嘩ばかりの2人だが、高校時代には交際へと発展。しかし、誤解が生じて愛は憎悪へと姿を変えてしまう。それから18年後。ユン・ジウォンが体育教師として働くトクモク高校に、新たな理事長としてソク・ジウォンが赴任。相変わらず顔を合わせば喧嘩ばかりの2人だが、ソク・ジウォンはユン・ジウォンに気があるようで……?

“初恋”という不動の地位にいる者同士が再会したら、お互い恋心が再燃すること当然の如し。表向きでは対立する2人の、相手への好意を隠しきれない言動が面白おかしく描かれているラブコメディだ。そんな“王道”を逆手に取ったメタ的な展開や、ジフンの代表作『宮』の「Perhaps Love」がカラオケ場面で登場するといったニクイ仕掛けなど、さすがパク・ジュンファ(ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』など)演出作品といったところ。

愛は一本橋で
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そして、作品を何よりも特別なものにしているのが、主演2人=ソク・ジウォンを演じるジフン、ユン・ジウォンを演じるチョン・ユミ(映画『82年、キム・ジヨン』など)。ジフンは、スマートそうな雰囲気に反し、バケツにハマったり階段から転げ落ちたりと珍災難に遭う様子を体を張って器用に表現。ユミはぷりぷりと怒る姿が愛らしく、口をひん曲げた表情が最高。それぞれ演技派俳優として活躍する2人が、久々のラブコメ作品を全力で楽しむ様子が伝わってくる。

愛は一本橋で
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また、青春時代の回想パートも見どころ。若き2人を演じた俳優たちは主演2人と顔自体はあまり似ていないのだが、表情や仕草、雰囲気などのシンクロ率は非常に高く、彼らの間のケミストリーも胸キュンもの。ドラマの盛り上げに一役買っている。

⑥照明店の客人たち

とある薄暗い路地裏には、サングラス姿の店主ウォニョンが営む照明店が佇んでいる。常に無愛想なウォニョンだが、常連客の女子学生ヒョンジュには別だ。笑顔で温かく迎え、飴をあげたり、学校の話を聞いてあげたりしている。「おじさんが明るい店にいてくれて良かった」と話すヒョンジュ。その理由は、路地裏にお化けが出るという噂を聞いたから。そこでウォニョンは、普通の人の中に“どこか変な人たち”が紛れていると話し、彼らに遭遇したら気づいていないフリをするよう忠告するのだが……。

2023年の大ヒットドラマ『ムービング』の原作・脚本を手がけたカンフルと、その制作陣が再集結ということで、配信前より期待が寄せられていた同作。『ムービング』同様、様々な愛を描いたヒューマンドラマであるが、今回はホラー色も強いのでご注意を。

毎晩バス停に座っている女性が気になる会社員、寒い室内や外にいる犬の鳴き声に苛立つ男性、視える体質である重病病棟の看護師。母からのお遣いで電球を買いに行く女子学生、超常現象の起こる家に引っ越した作家、暗い路地裏を恐れる男子学生、完璧主義者ゆえ未解決事件ばかり抱えている刑事。……一見すると何の繋がりも持たない彼らの共通点が分かる時、それまで抱いていた感情が一変する。

ジフンが演じるのは、謎めいた店主ウォニョン。同時期配信となった『愛は一本橋で』とはうってかわって寡黙なキャラクターだが、後半に進むにつれ、その印象が覆ることだろう。キーワードは、ヒョンジュに接する時に見せる“父性愛”。作品自体、ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので、未見の方はこれ以上の情報を検索せずに視聴再生することをおすすめする。


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