シン・ヘソンがアクションに初挑戦した映画『勇敢な市民』
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シン・ヘソンがアクションに初挑戦した映画『勇敢な市民』

2025.01.10 12:00

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元女子ボクシング王者の非正規教師のヒロインが、教師も手を出せない学園最凶の生徒に立ち向かっていく、韓国の同名人気WEB漫画を原作にした痛快アクションコメディ映画『勇敢な市民』が2025年1月17日(金)からついに日本公開される。

主演は、『哲仁王后~俺がクイーン!?~』『サムダルリへようこそ』や、『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉〜』など確かな演技で高い人気を誇るシン・ヘソン。正規雇用を勝ち取るため、事なかれ主義で猫をかぶっているが、学園内にはびこる悪事に耐えきれず、猫のマスクで正体を隠して戦う女性教師ソ・シミンに扮し、本格的なアクションにも挑戦している。学園を支配する“巨悪”生徒ハン・スガンにはイ・ジュニョン。『D.P.-脱走追跡官-』『マスクガール』に、『私は堂々とシンデレラを夢見る』などで活躍する若手実力派スターだ。そして監督を、近作のパク・シネ主演の『悪魔なカノジョは裁判官』をヒットさせたパク・ジンピョが務めている。愉快、痛快、気分爽快が間違いなしのアクションコメディに挑んだシン・ヘソンに、本作にかける意気込みや見どころについて聞いた。

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──脚本を読んだときの印象を教えてください。

シン・ヘソン:ウェブトゥーンが原作だからか、脚本も漫画を読んでいるような感じでした。単純だけど、明確な物語構造のおかげで、面白く読みましたし、何より痛快だと感じました。これは新しい挑戦ができる作品だと思いました。

──出演する決め手は何でしたか?

シン・ヘソン:アクション演技に挑戦してみたいという考えが一番大きかったです。私にとってアクションはあまり馴染みのないジャンルでした。だから、この作品で俳優として新しい挑戦ができるのはいい機会だなと。

──演じられるソ・シミンは有望なボクシング選手だったという設定で激しいアクションシーンも多く、見どころも満載です。本格的なアクションに初挑戦するに当たってどのように取り組まれましたか?

シン・ヘソン:私自身、運動をあまりしてこなかったので、まず基礎体力からアップしなければならなくて…。アクションはぜひやってみたくて挑戦しましたが、うまくできるのかとても焦りました。幸いなことに武術監督とトレーナーの先生がうまくリードしてくれて、撮影を無事終えることができました(笑)。

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©2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED

──そんなアクションのトレーニングを通して、得たことは?

シン・ヘソン:体力がアップしていくことを体で感じられ、できなかったワザが少しずつでき始めたときの満足感や達成感がとても大きかったです。

──作品のことについてお伺いします。ソ・シミンは学園内で起きている暴力やイジメに関心がないように装いながらも、内心ではそれが我慢ならない正義の人です。ヘソンさんは彼女をどう演じようち思いましたか?

シン・ヘソン:ソ・シミンは正義感の強い人ですが、自分が非正規雇用という不安定な身分のために表向きは他人に興味がないふりをする複合的なキャラクターだと理解しました。アクション映画だけに、アクション演技に一番気を遣ましたが、とくにイ・ジュニョンさんよりも上手に見せるためにたくさんのトレーニングを積みました。

──ご自身とソ・シミンと共通しているところ、あるいは共感できる部分などありますか?

シン・ヘソン:ソ・シミンと私には共通点はありません。でも、序盤にシミンが感じた学園にある不条理さには多くの人が共感できると思います。現実的には不条理を我慢しなければならない状況にありながら、内面的には抵抗したい気持ちを抱えているキャラクター。きっとご覧になるみなさんも強く惹かれるところがあると思います。

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──ハン・スガン役のイ・ジュニョンさんも素晴らしいアクションを披露しています。共演された感想、とくにアクションシーンを撮影するときはいかがでしたか?

シン・ヘソン:イ・ジュニョンさんはお芝居になると、とても真摯で情熱的に取り組む俳優です。彼がアクションをうまくこなしてくれるおかげで、私は彼にずいぶん助けられながら、撮影を進めていくことができました。

──今回、凶悪な生徒を演じているイ・ジュニョンさんですが、撮影現場を離れるとどんな方なのでしょう。彼とのシーンで印象的なエピソードがあれば教えてください。

シン・ヘソン:スガンが卑劣なイジメを行ったシーンを撮影した後、ジュニョンさんが涙を見せていたことがあったんです。あとでその場面をスクリーンで見たら、悪役ぶりを見事にこなしていました。それで、普段はとてもお茶目な性格なんです。彼が優しくて、フレンドリーな人なんだなということを余計に感じました。

──『哲仁王后』の際、尚宮役でコミカルなやり取りを見せたチャ・チョンファさんと再演されていますね。今回の共演はいかがでしたか?

シン・ヘソン:チャ・チョンファさんとの撮影はいつも楽しいです。チョンファさんはとても良いエネルギーを持っている方なので、そのエネルギーが私にも伝わり、気分が良くなります。一緒にいるとき、信頼を感じ、頼りになる俳優です。

──数々のヒット作で活躍し、『私のヘリへ』も高い人気を得ています。ヘソンさんにとって、女優としての喜び、女優業はどういうものでしょう。

シン・ヘソン:幼い頃から夢見てきた仕事なので、幼い頃の私を思い起こす度に、今の状況を本当にありがたく感じます。俳優として演技しながら「シン・ヘソン」という人の人生ではない、多様な人生を代わりに経験できる点が魅力です。シナリオの中の人生を通じて感じた感情と物語を観客と視聴者にきちんと伝えることが俳優という職業の本質だと思います。

私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~
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──最後に、『勇敢な市民』の公開を楽しみにしている日本のファンの方々にメッセージをお願いします。

シン・ヘソン:1年を無事に終えて、新年も皆様のご健康をお祈りいたします。日本からもたくさんの愛をお送りいただきありがとうございます。25年、新年早々、『勇敢な市民』が日本で公開されることになり、嬉しいです。正義を心の中に抱き、生きる全ての方たちが映画を見ながら、痛快で楽しい時間をお過ごしいただくことを願っております。そして、またこれからもさまざまな姿で皆様とお目にかかれればと思っています(笑)。

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(プロフィール)

シン・ヘソン

1989年8月31日生まれ。2012年ドラマ『ゆれながら咲く花』でデビューを飾る。以後『ああ、私の幽霊さま』『彼女はキレイだった』(15)に続き『ドキドキ再婚ロマンス〜子どもが5人!?』(16)で知名度を上げ、初主演作『黄金の私の人生』(17)が大ヒット。『30だけど17です』(18)『ただひとつの愛』(19)『哲仁王后〜俺がクイーン!?』(20)『サムダルリへようこそ』(23)『私のヘリへ〜惹かれゆく愛の扉〜』(24)と主演作が途切れない。『潔白』(20)『ターゲットー出品者は殺人鬼ー』(23)などの映画でも活躍。25年は『#彼女が死んだ』も1月10日に日本公開される。

『勇敢な市民』

1月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

原作:キム・ジョンヒョン「勇敢な市民」 
監督:パク・ジンピョ
出演:シン・ヘソン、イ・ジュニョン、パク・ジョンウ、パク・ヒョックォン、チャ・チョンファ
2023年/韓国/112分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:용감한 시민/英題:Brave Citizen/

『勇敢な市民』イ・ジュニョンさんのインタビュー記事はこちら

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