松本潤の“陽だまり”のようなまなざしは、闇を照らす希望となる『19番目のカルテ』第1話
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松本潤の“陽だまり”のようなまなざしは、闇を照らす希望となる『19番目のカルテ』第1話

2025.07.14 11:00

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私たちは松本潤に何度撃ち抜かれたら気が済むのか。何度泣かされたら気が済むのか。

日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)がスタートした。本作は、18の専門分野に分けられている日本の医療に加わった19番目の新領域「総合診療科」を舞台にした物語である。主人公の徳重晃(松本潤)は、病気だけでなく、心や生活背景にも寄り添って、患者にとっての最善策を見つけていく。

早くも心に刻まれるシーンが多かった第1話を振り返っていこう。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

「魚虎総合病院」整形外科の新米医師・滝野みずき(小芝風花)は、窮地に立たされていた。なぜなら、骨折で入院していた担当患者・横吹順一(六平直政)が、突然、喉をおさえて苦しみだしたからだ。パニックになるなかやってきたのは、総合診療医を名乗る徳重晃。彼は、特別な手術を施すことなく、患者の情報を聞き出すことで、隠れた病気を見つけだしていた。

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©︎TBSスパークル/TBS

初めて壮絶な現場を目の当たりにし、ショックを受けた滝野は、意を決して徳重のもとへ。新設された総合診療科に配属された彼から、問診の仕方を学ぼうというのだ。だが、「もっと患者さんを診れるようになりたいんです。一人でしっかりと……」、「何でも治せるお医者さんはいないんですか?」と問うも「いないね」と返された。

肩を落とし、その場を後にしようとする滝野に、徳重は「誰かに頼るのは悪いことかな?」と投げかけた。

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©︎TBSスパークル/TBS

そんななか、職場で倒れたデザイナー・黒岩百々(仲里依紗)が病院に運ばれてきた。全身に痛みがあるものの、病名が特定されず、病院を転々としていた彼女。すでに医者を信じられない状態となっており、目を覚ましたあとすぐに病院から出て行こうとした。しかし、滝野の説得により、総合診療科で診察を受けることに。

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©︎TBSスパークル/TBS

徳重は入院を勧めるも「無理です。最近、立て続けに人が辞めてしまって。今とても休める状態じゃない」、「病気かどうかも分からないのに、会社は休めません。それに、大したことじゃないのに“それくらいで”と思われたら、もうみんなと働けません」と断る百々。だが、徳重は「痛みを感じ、事実生活に支障が出ている。それは大したことだと僕は思います」と優しく包み込んだ。

入院後、検査結果と百々からの話を聞いた徳重は、彼女を苦しめている病気を特定した。彼から診断結果を聞いた百々は思わず「やっとこれで病気だって言える!」と号泣して喜びを爆発させた。原因不明の痛みに耐えながら、精神的にも肉体的にも疲弊していた彼女。だが、“ひとを診る”徳重の問診のおかげで、心も体も救われる結果に。徳重が「あなたの話を聞かせてください」と手を差し伸べ、地獄のような暗闇から救ってくれたのだ。

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©︎TBSスパークル/TBS

今回の一件で感銘を受けた滝野は「患者さんの人生を全部しっかり診るなんて、私、やっぱりできないと思います……一人では。けど一人じゃない。そのことを忘れなければ、なんでも治せるお医者さんに(なれる)!」と希望を見出す。そんな彼女に徳重も「いいじゃない。なれるよ」と背中を押した。

徳重のまなざしは、まるで陽だまりのようだ。彼に見つめられると、心がポカポカする。これからも徳重は、そのまなざしで人々の心を救っていくことだろう。

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©︎TBSスパークル/TBS

ああ、なんて素敵な作品なんだろう。今回、『99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ』以来、約7年ぶりとなる日曜劇場に凱旋した松本が、またも記憶に残る作品に出会わせてくれた──。

長年、松本を応援し続けている人は誇らしかったんじゃないかと思う。嵐として、俳優として、表現者として、これまでさまざまな松本潤を見てきたが、今回もまた期待のハードルをピョンと超えて、とんでもない世界に連れ出してくれた。ファンの方は思っただろう。これが松本潤なのだ、と。

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©︎TBSスパークル/TBS

次回は第2話。心臓に先天性の病気を抱えている少年・岡崎咲(黒川晏慈)が救急搬送される。

第1話はこちらから

第2話予告編はこちらから

公式サイトはこちらから

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