心の栄養にもなる目黒蓮“耕一”と市川実日子“沢渡”の幸せな空気感『ザ・ロイヤルファミリー』第9話
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心の栄養にもなる目黒蓮“耕一”と市川実日子“沢渡”の幸せな空気感『ザ・ロイヤルファミリー』第9話

2025.12.08 12:00

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ドラマを見ていると、バランスがいいのか、空気感がいいのか、刺激的でのめり込んでしまうのか。「この2人のシーンをずっと見ていたい」と感じることがある。

『ザ・ロイヤルファミリー』第9話で、まさにそんな瞬間が訪れた。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

2024年、ロイヤルファミリーは秋の天皇賞に挑んでいた。ジョッキーは野崎翔平(市原匠悟)だ。期待が高まるなかだったが、翔平はレース中に落馬し、くるぶしを骨折。ファミリーは骨折だけでなく、角膜実質膿瘍を患ってしまう。最悪の場合、失明の恐れがあるという。一難去ってまた一難。何度でも立ち上がってきた栗須栄治(妻夫木聡)たちだったが、またも大きな壁が立ちはだかった。

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©TBSスパークル/TBS ©早見和真/新潮社
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国内に馬の角膜移植を執刀できる獣医はいなかったが、記者の平良恒明(津田健次郎)が、フランスにいる獣医・沢渡有希(市川実日子)を見つけ出す。メールで断られていたものの、中条耕一(目黒蓮)は単身フランスに飛んで直談判。しかし、彼女は過去に山王耕造(佐藤浩市)に怒鳴られた経験があり、耕造を「時代錯誤の昭和親父」とたとえる。

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©TBSスパークル/TBS ©早見和真/新潮社

粘り続ける耕一を見た沢渡は、何が耕一をそこまで突き動かすのか、と疑問を投げかけた。耕一は「僕には父と過ごした時間がないんです。生まれてからずっと他人だったんです」と身の上話を語り、耕造から「有馬記念で勝つ」という夢を託された、と明かした。このとき、2人は飲食店に場所を移し、酒を飲みながら話をしていた。彼の話を聞いた沢渡は「イメージどおり。自己中心的〜。絶対関わりたくない」とワインを飲む。

「耕造はおかしい」と2人で盛り上がったあと、耕一は「でも、父はこうも言ってくれたんです。『馬のことなら俺より分かってる』って。会ったこともなかった父親が『お前ならきっとできる』って」と語る。自分の想いを言語化したことで、耕一は自身の気持ちに気づいた。「有馬記念で勝つ」という耕造の夢を叶えれば、自分が生まれたことに意味が生まれるかもしれない……そこにすがりたいだけなのかもしれない、と。

沢渡から「あなたはあなたですよ。生まれてきたこと自体に意味があるんです」と言われるも「でも、僕は胸を張って言いたいんです。あの人の子どもだって。同じ血が流れてるんだよって」と耕一。改めて「勝つためにファミリーを治してほしい」と治療を懇願した。

実は沢渡は耕造にも似たようなことを言われていた。怒鳴られたことは事実だが、同時に熱い言葉もかけられていたのだ。決心した沢渡が「無茶言いますね。親子そろって」と耕一の顔を見ると、耕一は時差ボケもあってか酒に酔ったのか、目を閉じて眠っていた。

その後、沢渡が日本に一時帰国し、ファミリーを手術することになった。ファミリーと対峙した沢渡は「あなたを信じている人がいる。あなたは幸せよ」と声をかけた。手術は無事に終了。車に乗り込もうとした沢渡は、耕一たちに「勝たせるのは私じゃない。あなたたち。私はその条件を整えただけです」と語りかけた。

「目黒蓮が演じる耕一と、市川実日子が演じる沢渡のシーンでしか得られない栄養がある」と感じた視聴者も多くいたことだろう。耕造の悪口を肴にする場面もあったが、何より父親やファミリーに熱い想いを持つ耕一と、そんな彼の話を受け止める沢渡の空気感がとてつもなくいい。フランスのシーンでは、まっすぐに目を見て話す耕一に、沢渡の心が突き動かされていく過程をはっきりと感じた。初めて会ったとは思えない2人の雰囲気が温かく、自然と口角が上がる。短い時間だったこともあって、「もっと見ていたい!」と思わせるやりとりだった。

沢渡の力もあって、ファミリーが奇跡の復活を遂げる。次回は最終話。有馬記念で勝つべく、チームロイヤルは決起集会を開く。そこで耕一は揺るぎない覚悟を口にするーー。

第9話はこちらから

配信開始前、または配信終了しています。

最終回予告編はこちらから

公式サイトはこちらから

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