『五十嵐夫妻は偽装他人』新川優愛&塩野瑛久が他人を装う夫婦役というスリリングな設定にドキドキの第1話
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『五十嵐夫妻は偽装他人』新川優愛&塩野瑛久が他人を装う夫婦役というスリリングな設定にドキドキの第1話

2025.01.07 18:40

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秘密の社内恋愛を描くラブコメは数あれど、職場では他人を装う夫婦が主人公という逆の発想がユニークなドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』。海石ともえによる同名漫画を原作に、お互いが気になりながらも反発し合う夫婦の“もだもだ”した関係を描き出す。

家出中の妻・会沢真尋を演じるのは、テレ東ドラマ初主演となる新川優愛。夫の五十嵐直人役は、昨年の大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇役に扮して注目の塩野瑛久が扮する。今回で3回目の共演となる2人の息のあった演技も見どころだ。お互いに相手に告げずに転職した先で、偶然に同じ部署で働くことになった真尋と直人の姿を描く第1話。夫婦であることを隠さなければならなくなるてん末がスリリング!

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

洗練されつつも温かみのあるインテリアが並ぶショールーム。

新川優愛演じるヒロイン・会沢真尋は、自身が営業担当として転職してきたインテリアメーカー「サムラスジャパン」のリクルート向け映像のインタビューを受けている。

「インテリアには、家族の時間をより豊かにできる可能性がある。その奥深さに気づき、興味を持ちました」

柔らかな笑顔でこう話すのとはウラハラに、彼女が抱えている現実は、真尋の夫に対する不平不満だ。

「全然、気が休まらない!」「お疲れ様って笑って言い合えるような夫婦になりたくて…」

夫へのモヤモヤを抱える真尋の姿がフラッシュバックのように描かれる。そして、そんな真尋を無視して背中を向け、部屋を出る夫。

その顔は、この段階ではまだあらわにされていない。

ついに、結婚指輪を外してしまう真尋…。

再び場面は、サムラスジャパンへ。玄関から入ってきたのは、パリッとしたスーツに身を包んだ塩野瑛久扮する五十嵐直人。隣の男性に「優秀だから期待していますよ」と声を掛けられている彼もまた、サムラスジャパンに転職してきた様子。しかも、この日が初出勤のようだ。

いざ、オフィスへ!と振り返ったその瞬間、彼の目に飛び込んできたのは…真尋!

真尋もまた直人を見つけて驚きの表情に。

ここで初めて、真尋が不満をぶつけていた相手が直人だと明らかになる。この種明かしの演出からしてスリリング!

真尋と直人は、しかし夫婦のはずなのにまるで他人のように知らん顔ですれ違う。開始3分で、まさに“偽装他人”のシーン。

いるはずのない夫が、妻が、転職先の会社にいる!

すれ違ったあと、「なんでアイツがいる?」とそれぞれが衝撃を受ける真尋と直人。

別居中の夫婦がお互い何も知らずに転職先で再会する。そんな今までのラブコメにありそうでなかった設定に、真尋と直人はアワアワしているが、観ている側はワクワクしてしまう!

続いて描かれるのは、コントラクト事業部の次長に就任した直人の挨拶の場面。もちろん、しっかり真尋も同じ部署にいる。

すると、どこからどう見てもエリートサラリーマンの直人に、さっそく目をつける女子が現れる。『笑うマトリョーシカ』での怪演も記憶に新しい、田辺桃子演じる営業アシスタント・林美羽である。

さっそく自ら直人に挨拶に行く積極的な美羽。ストーリーをどうかき回してくれるのか?期待大!

一方、社内で2人きりになった真尋と直人は、お互いに「なんでここに?」の説明をし合うことに。

真尋は直人に黙って家出をして、1カ月前からこの会社で働いていた。そして直人は3カ月も前からヘッドハンティングの打診を受けていて、いよいよ今日から出勤。つまり、別居夫婦が同じ会社でハメになったのは、本当に偶然だったということ。

「俺たちだけの問題じゃない」と詰める直人に、「夫婦だってこと黙ってれば、なんの問題もないでしょ!」と啖呵を切る真尋。

直人は深くため息をついてひと言。

「部下なら部下らしく、敬語で話しなさい」

この冷徹な言いっぷりよ!ちょっと嫌味なエリートサラリーマン・直人は、クールビューティーな塩野にハマり役かも。「ムカつく!」と憤りまくる真尋には、共感しつつも笑えてしまう。

結局、“偽装他人”で乗り切ることに決めた真尋と直人。

第1話の掴みとしては、申し分ない状況だ。

そうと決めて出社しても落ち着かない真尋は、資料作りの単純作業でミス。すると、そこへ助け舟を出してくれた青年が…。

それは、同じ部署のデザイナー・瀬戸翠(すい)。『下剋上球児』や『毒恋〜毒もすぎれば恋となる〜』などで注目の若手イケメン俳優・兵頭功海が演じる役とあれば、こちらも真尋と直人の夫婦関係にどう絡んでくるのか楽しみである。四角関係に突入か?

そんな中、直人に資料を渡しに行った美羽が偶然、真尋と直人が同じこけしのペンを持っていることを発見!

「もしかしておふたりって…」

きゃー!早くもバレちゃうの?と、ドキドキしていると、美羽から出た言葉は「こけし好きなんですか?」。

「そうなんだよ!」と取り繕う直人に、「こけし好き」とごまかす真尋。

いや〜、こういうハラハラ、めっちゃ楽しい!いつまで隠し通せるかもドラマの見どころになりそう。

まずはしっかり、自分を同社に引っ張ってくれた部長・竹橋(水橋研二)にこのことを報告する直人。そこで上司から出た指示は「穏便に…」。

その夜、いきつけのスナックで真尋は直人としっかりと話し合うことに。

ちなみに、浜中文一扮するオネエっぽい存在感が個性的なお店のマスター・三吉妙(たえ)はドラマオリジナルキャラクター。“もだもだ”する夫婦の関係に活を入れる存在とのこと。数々の舞台で鍛えた浜中の演技にも期待したい!

さて、夫婦はというと背中合わせに座って、顔も合わせずに会話。冷え切った関係性がリアルである。

「新しい男の家に転がり込んでいるとか?」と浮気を疑う直人を、真尋は「マンション借りてひとりで住んでる」と否定。

「相手から連絡がない」ことでお互いを責めて、言い争いになる2人に、妙は「タマネギ味噌汁」を出す。

「タマネギにはイライラを抑える鎮静効果があります」

妙さんの知恵袋、毎回のコーナー化するのか?

それはさておき、妙は気を利かせて席を外し、真尋と直人は店で2人きりに。すると、うっかり味噌汁をこぼしてしまう真尋。とっさに彼女の手を取って、おしぼりで冷やしてあげる直人。

真尋の脳裏に浮かぶのは、仲のよかった頃、階段でつまずいた彼女を助けてくれた優しかった時期の思い出…。

ほんのり雪解けか?と思った瞬間、「考えなく行動するからこういうことになるんだよ」と今の直人に言い放たれ、スッと身を引いた真尋は再び臨戦態勢に。

どうやらお互いにとことん憎み合っているわけではなさそうな2人だが、真尋は直人を責める。

「全部、私のせいだって言いたいんでしょ?」

直人は努めて冷静に、部長から「今は言うなと厳命された」と報告。

「なんで、いつもそう冷静なわけ?」と真尋に言われても、言われたからこそ、わざと冷静にしているかのように告げる。

「俺たちは赤の他人だ。偽装他人を徹底すること」

真尋は、その冷静さに反抗するかのように答える。

「言われなくてもわかってます!」

やっぱり決裂してしまうのか…。

しか〜し、このあとの直人の表情は見過ごせない!あれだけ冷静に冷酷なことを言い放ったというのに、そのあとの表情はとっても切なげなのである。深くため息を付くと「もういい」と去っていく直人。残された真尋もどこか吹っ切れない表情。

通常のラブコメであれば「くっつく?くっつかない?」で引っ張るところを、本作は「離婚する?しない?」で引っ張る模様。この先が気になる展開である。

そんな中、部署で2人の歓迎会が開かれることに。当然ながら、部長以外の何も知らない社員たちに隣同士に座らせられる真尋と直人。2人だけに走る緊張感も、観ている側にはそのスリルが面白い!

ここで2人に投げられた質問は…「おふたりは結婚してますか?」。

どうする?どうする?と悩む2人の姿に、観ている側も「どうするの〜?」とハラハラドキドキ!

意を決して発した言葉は、真尋が「結婚してます」で直人が「独身です」。

なんと、お互いバラバラの返事をしてしまう2人。いよいよ、これから先の展開がややこしくなりそう!どうなっちゃうのか、この夫婦。ここで初回は残念ながら終了。

1話30分とあって、テンポのいい展開が飽きさせない。周りの人間関係も含めてどうなっちゃうのか?次回を待つ!


第1話の視聴はこちら

公式サイトはこちら

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