『西園寺さんは家事をしない』最終回、一緒にいることにこだわった3人の結末に視聴者から絶賛の声
ここまで偽家族として生活してきた3名が出した、“らしさ”溢れる結末に絶賛の声が寄せられた。
松本若菜が主演を務めるTBS火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』の第9話が9月3日に放送された。第9話では、主人公・西園寺一妃がYouTuber・カズト横井(津田健次郎)に別れを告げる。それを受けての横井の奮闘ぶりに心を揺さぶられる展開となった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
順調に交際していると思っていたのも束の間、「心の中に別の人がいるから、別れてほしい」と言われたら、どう感じるだろうか。
大抵の場合は、すごく悲しい気持ちになるか、憤りを覚えるかのどちらかだろう。
しかし、人間性の高い横井は違った。「僕が楠見さんへの恋心を抹消します」と宣言し、西園寺の心の中を10:0の割合で自分で埋め尽くすことを約束した。大人の横井に向かって「かわいい!」とすら思ってしまうほど、彼の態度は魅力的だった。こんなことを言われたら、さすがに横井へと気持ちが傾いてしまいそうだが……。
さらに、西園寺と横井のハグ写真がSNSに出回ったときの、横井の対応も印象的だった。素直な西園寺は「付き合っている」と宣言しようとするのを横井は阻止する。西園寺の気持ちが揺れている今の状況で、2人の関係を公表するのはフェアじゃない、別れを切り出しにくくなってしまうという思いから、嘘をついたのだ。
「西園寺さん、こんなにデキた彼氏、そうそういませんって……」と一視聴者としては、思わず横井を応援してしまう。
しかし、西園寺さんの心にいるのは、楠見(松村北斗)だった。そして、西園寺本人には伝えてはいないものの、楠見も同じ気持ちを抱いていた。亡き妻・瑠衣(松井愛莉)からの「先に進めるし、先に進むしかない」」というメッセージを受け取ったことで、西園寺への恋心を認め始めていたのだ。
結果として、楠見が西園寺を「好きだ」という気持ちを知ってしまった横井は“ジュウゼロの横井”になることを諦める。そして、生配信中に、時短レシピにも関わらず、突然昆布の出汁を取り始め、こう言うのだ。「昆布は取り出されても味として残る、だから、自分の存在には意味がある」と。それはまるで、西園寺との今日までの日々が無駄じゃなかったと表現しているような言葉。
そして、その後で「別れてください」と改めて言葉にするのではなく、「味残りました?」と西園寺の心の中に自分が残れたかを確認し、ただ「さようなら」と告げ、歩き出した。
横井は最後の最後までスマートだった。そして、昔から好意を寄せていた西園寺の気持ちを常に優先し、無理強いすることなく寄り添っていた。改めて、最初から最後までイイ彼氏だったがゆえに、別れてしまうのはもったいない気もしてしまうが、西園寺の性格上、どっちつかずなのは嫌なのだろう。
ここで、このまま楠見くんと結ばれるのか……と思いきや、そうとはいかないのが、この物語のおもしろいところ。西園寺は楠見に「家から出ていってほしい」と告げるのだ。果たして、この言葉を受けて、楠見は何を思うのか。2人の関係はどうなっていくのか。早く続きが見たくてしょうがない。
第9話の視聴はこちらから
第10話予告編はこちらから
ここまで偽家族として生活してきた3名が出した、“らしさ”溢れる結末に絶賛の声が寄せられた。
岩崎愛奈プロデューサーに、心に残っている出来事や最終回に向けた視聴者へのメッセージを聞きました!
主人公・西園寺一妃は楠見に別居することを提案するが、別居を決意した理由が嘘だと判明し、物語は急展開を迎えた。
第8話では、西園寺一妃の本彼氏になったYouTuber・カズト横井の奮闘と、西園寺からの突然の告白にモヤモヤを抱える楠見俊直の心境が描かれた。
お互いに相手に告げずに転職した先で、偶然に同じ部署で働くことになった真尋と直人の姿を描く第1話。夫婦であることを隠さなければならなくなるてん末がスリリング!
「グランメゾン プロジェクト」の一環として配信開始された名作ドラマから、俳優・木村拓哉の魅力を改めて語りたい!