「心を激しく揺さぶられたい」「思い切り涙を流して発散したい」。一時期は“涙活”という言葉も流行りましたが、たしかに感情を開放して思い切り涙を流すのは、心の健康に良いようです。
というわけで今回は、U-NEXTの映画ジャンルを担当する部署・映画部のメンバーが号泣・嗚咽した作品をランキング形式でご紹介。それぞれに偏愛の強いメンバーたちで喧々囂々と選んだ選んだ作品たち、テッパンの名作はもちろんですが、一般的な「泣ける映画ランキング」とはすこし趣の異なる作品も入っているかもしれません。
読んでくださる皆さまにとって新しい映画との出会いの場となれば嬉しいです。
もしも運命の人が、自分との記憶をなくしてまったら…。不滅の純愛物語!
「切ない夫婦愛…!ここで泣かせに来るなぁってわかってても泣いちゃう号泣映画です。個人的にはチョン・ウソンに弱いってとこもあります…笑」(宮嶋)
夢と希望に満ちていた“昭和”が甦る!下町の温かい人情を描く人気シリーズの第1弾
「『じゅんのすけー!』で大もらい泣き。初めて泣いた思い出の映画です」(齊藤)「昭和満載の王道感動映画!泣きます!!」(小林)
西田敏行主演。世界規格となったVHSビデオの開発秘話を映画化した感動作
「実話お仕事もの映画の傑作。とにかくがむしゃらに働くとか、同僚を信じるとか、情熱を伝えるとか、人を育てるとか、効率一辺倒の今だと敬遠されてしまうようなことがてんこ盛りだけど、必ず泣けます!」(林)
正しさよりも優しさを選ぶ。小さな一歩が世界を変えることを教えてくれる、感動の物語
「遺伝子疾患のため人とは異なる顔で生まれ、27回の手術を受け、いじめや偏見と立ち向かう少年の物語。でもこの映画の素晴らしいところは彼だけではなく、家族や友人にも優しくフォーカスを当てるところ。本当に色々なことを教えてくれて、そして力をくれる作品です」(林)
激動の韓国・釜山を舞台に、ひとりの男の波乱に満ちた生涯を描いた大河ドラマ。
「歴史ってついメタ目線でみちゃうけれど、そこには市井の人たちの生活があるんですよね。みんな時代の大きなうねりに振り回されながら、自分の人生を頑張って生きてるんだよなぁ…涙」(宮嶋)
彼女とのステキな思い出が消える!?切なさあふれるスパイラル・ラブストーリー
「記憶除去サービスが存在する世界で、倦怠期の彼女が喧嘩の腹いせに自分の記憶を全部消してしまった!じゃあオレもお前の記憶消してやるよ!でも施術中に蘇る記憶はだんだんかつての美しいものになり…。“記憶”をテーマにした映画の最高傑作のひとつであり、恋愛の真実を映し出した最高傑作のひとつ」(林)
期せずして出会い、老人と青年は孤独を分かち、暴力に抗った…
「クリント・イーストウッドが演じる頑固ジジイと青年の絆を描く…なんて泣かない方が難しいです。暴力の非道さと赦しについて教えてくれる傑作」(君嶋)
実際の未解決殺人事件を基にした、ポン・ジュノによる韓国映画を代表する1本!
「残忍すぎる連続殺人犯を追う刑事2人の無念と共鳴して泣き、完璧な映画を観ている興奮で泣き、魂を揺さぶる岩代太郎の音楽で泣き、最終的にはワケの分からない痙攣が起きます(※個人的感想です)」(林)
有村架純が金髪のギャルに!学年ビリの成績から超難関大学を目指す女子高生を熱演!
「何よりもモチベーションが上がる!頑張れる!頑張る姿は感動する!!」(小林)
難病の治療に挑む医師の奮闘と、重症患者との交流を描いたヒューマンドラマ
「感動的な実話が題材なのはもちろんだが、名優ロバート・デニーロの演技がとにかく泣かせに来ます。あんなに美しいダンスシーンを他に知りません」(君嶋)
新宿二丁目のゲイバー店主・かつきママの過去に迫るカミングアウト・ドキュメンタリー
「かつきママの魅力が凄くてずっと観ていられます。『自分って昔どんなだった?』と家族、友人に訊いてまわって映像に残す旅、これは全員やった方がいいんじゃないかしら」(林)
『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督が贈るロマンティックコメディ
「“時を遡れる能力”というSF的な主題をここまで日常生活に、恋愛に落とし込んでほっこり良い話に出来るリチャード・カーティスの手腕に拍手です。ビル・ナイお父様との卓球シーンは毎回号泣します」(君嶋)
不治の病の治療法を求めて旅に出た少年たちの交流と友情を描いたヒューマンドラマ
「『ボクの血は猛毒なんだ…』というセリフが印象的なヒューマンドラマ。子供が出来たら”友達”ってこういうことなんだよと言いながら見せてあげたい傑作です」(君嶋)
最愛の飼い主に会うため50年で3回も生まれ変わった犬と人間のラブストーリー
「これ観た時、シニア犬と暮らしていたので、それはもう…。見送る時に『いつでも戻っておいで』って言えました。ありがとうラッセ・ハルストレム監督」(宮嶋)
運命を背負ったタイムトラベラーの戦いを描いた人気SFアクションシリーズ第2弾
「T800ロスに尽きる。映画史に残るサムズアップは感涙必至」(君嶋)「僕らの世代は金曜ロードショーで何度もお世話になった名作。やっぱりシュワちゃんとエドワード・ファーロングの疑似親子の絆の物語として最後は毎回泣きます、自分の最期も親指を立ててかっこよく逝きたいものです」(齊藤)
この子を真人間にする!ホームレス少年をスター選手に育て上げた肝っ玉母さんの実話!
「出演者のキャラも良く自然と涙が出てくる温かい作品。実話というのもまた泣けてくる!!」(小林)
是枝裕和監督が犯罪でしかつながれなかった家族の絆と社会の歪みを描いた人間ドラマ
「安藤サクラさんの、映画史上に残るであろう、あの涙!多くの人が衝撃を受け、一緒に涙を流したのでは」(宮嶋)
ファンタジー、ミステリー、ユーモア、人間ドラマをきめ細かに練り込んだ感動作
「重いテーマですが(ちょっとファンタジー)、最後は素敵な作品と出会えた!と思える感動作!!」(小林)
恋の高揚感が見事に刻みつけられた、涙なくして見られない00年代恋愛映画の傑作!
「当時普段泣かない友人が号泣していた作品。私の心にも刺さってます」(小林)
耳が聞こえない家族と、家族の“通訳”として生きる健聴者少女の絆を描いた人間ドラマ
「劇場で隣に座っていたおじさまが引くくらいには泣きました。主演エミリア・ジョーンズは共演者が実際のろう者なため、勉強を重ねて手話のアドリブに対応できるほどになり本当の家族のように絆を深めた…という話を知り家に帰った後にさらに泣いたいい思い出です」(君嶋)
キャメロン・ディアス、アビゲイル・プレスリンら、実力派共演の感動作
「母と11歳の娘が裁判で対決する、という体裁をとりながら、実は“家族の愛とは?”とか、“子のアイデンティティとは?”とか、“いのちは誰のものか?”とか、“与えられた体で生ききるということ”とか、いろんなテーマを含んでいて、しかも号泣しながら観終わった後はすがすがしい気持ちももらえる映画。キャメロン・ディアスの切迫感あふれる演技がすごいんです」(宮嶋)
シチリアの映画館を舞台に、映画をとりまく人々の人生模様を描いた傑作ドラマ
「映画に魅せられた少年の話なんて、映画好きが嫌いなはずがないんです。故エンニオ・モリコーネの優しい音楽は今でも耳に残っています。どのバージョンで観たかのトークも盛り上がるポイントです」(君嶋)
男性から性転換したロック・シンガーの半生を描く、大ヒットミュージカルの映画版
「人生で一番繰り返し見ている映画。人はみんな不完全でいびつないきもの。補いあえる存在を探して信じて裏切られて、でもたぶん、またとぼとぼと歩き始めた主人公はいつかまた誰かを信じるんですよね、不完全な姿のままで。切なくて愛おしいのです、人間ってやつは!音楽もカッコいいですよ」(宮嶋)
乳児の取り違いを6年後に知らされた二組の親子。その絆や葛藤を描くヒューマンドラマ
「自分の子どものことを考えたら涙が止まらなった。切なすぎる。血のつながって無い息子、だけど!!!! このコメントを書くためストーリーを思い出すだけで涙が出て来る。本当の家族とは何かというの考えさせられる作品!! 改めて家族、そして父と母のことを考えながら観てみようと思います」(小林)
前科持ちの男と脳性麻痺の女性、世の中から疎外された2人の純愛を描くラブストーリー
「全世界から見捨てられたような男女にとっては、お互いの存在だけがオアシス。彼らが不器用に純愛を紡いでいく様に涙涙。ムン・ソリとソル・ギョングの実在感が凄すぎて、今はどこかで、将軍&姫君として幸せに生きていてくれ!と願わずにいられません。作られるのが20年遅ければアカデミー賞を席巻していたのではないでしょうか」(林)
家族と引き裂かれそうになりながらも懸命に生きる青年の姿を描くヒューマンドラマ
「え?こんな理不尽なことってある?っていう…でもこういう現実もあるんですね。ただ家族で平凡に幸せに暮らす求めただけなのに…と、悔し涙に近かったです。社会の仕組みのすき間に落ちてしまう人たちがいることに胸がえぐられ、劇場で嗚咽してしまった映画。フィルムで撮影された映像も美しいです」(宮嶋)
人気作家、スティーヴン・キングの原作を上質な脚本&役者で映像化した至高の名作
「妻とその愛人を殺した罪でショーシャンク刑務所に収監された無実の銀行員・アンディの戦い。これでもかと続くつらい出来事も、すべてはラストで滂沱の涙に繋がります。人生苦しいときには、なんとか這いつくばってこの映画の再生ボタンを押してほしい!(https://note.com/unext_movie/n/nb6629e59da18)」(林)
いつも一緒にいたい!知的障がいの父が、愛娘を取り戻そうと奮闘する感動ドラマ
「知的障害のある父親が娘を育てることができるのかというテーマの中で、見えてくる厳しい現実。綺麗事かもしれないけど、娘を思う一途な“愛”があればそれだけでどんな問題も乗り越えられることを“信じたい”。そんな葛藤の中で感情を揺さぶられ、涙が止まりませんでした。いつか父親になった時、また見返したいそんな作品です」(齊藤)
いつも2人でいた男女の忘れられない“5年間”を描いた不滅のラブストーリー
「青春時代をサブカルチャーと共に過ごしてきた男女にはたまらない、共感度120%の傑作です。本当に実在したカップルなんじゃないかというぐらい細かいキャラ設定や好みがツボをついてきます」(君嶋)
現代社会が抱える家族の問題をヒューマンな視点で描いた傑作ドラマ
「仕事と家庭、そして離婚と養育権。大人の事情に巻き込まれていく子供の毎日。愛はいつ消えて、そしてまた生まれ育っていくのか。ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、そして子役のジャスティン・ヘンリーの演技が桁外れで、本物の感情が渦巻いているとしか思えず、不思議とその全員に感情移入泣きができる44年前の色褪せない傑作です。優勝!」(林)
いかがでしたか?気になる作品を発見して頂けたら光栄です。
そして皆さまの映画ライフがより豊かなものになりますように!
<U-NEXT映画部メンバー>
林健太郎、小林哲雄、君嶋裕樹、齊藤瑶、宮嶋僚子
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