カメルーン代表FWブライアン・エンベウモのマンチェスター・Uへの完全移籍が決定した。移籍金は約7000万ポンド(約139億円)ともいわれ、この夏を代表するビッグディールの一つになりそうだ。
在籍6年となったブレントフォードでは、公式戦242試合で70ゴール51アシストをマーク。プレミアリーグ4シーズンだけでも136試合に出場し、得点源としてだけでなく前線の複数ポジションをこなす柔軟性も示している。チームをチャンピオンシップの昇格候補から、プレミアリーグの安定勢力へと押し上げる原動力となった。
2024‑25シーズンにはリーグ戦38試合20ゴール7アシストを記録し、リーグ得点ランキング4位タイに食い込んだ。全得点のうち、PK以外で15得点を奪ったのも注目すべき点の一つだろう。ルベン・アモリム監督率いるチームの再建に向けた、重要な補強と目されている。
「本当にここに来られて嬉しいです。この偉大なクラブに、いつか加わりたいと思っていました。今、こうしてここにいられて、本当に幸せです。
僕にとっては世界で、そしてイングランドで最も大きなクラブです。ファンは熱狂的で、スタジアムは素晴らしい。すべての選手がここでプレーしたいと思っているはずです」
ブレントフォードでは、6年間にわたってトーマス・フランク監督の指導を受けてきた。 新たに師事するルベン・アモリム監督については、フランク監督と通じるものがあると感じているようだ。
「彼らは似た価値観を持っていると思います。選手との距離が非常に近いように見えますし、常に勝利を考えるというメンタリティは、自分が必要としているものです」
これまでは対戦相手として、オールド・トラッフォードのピッチで数々の激闘を繰り広げてきた。これからは、かつてのライバルたちが心強いチームメイトとなる。
「もちろん、リーグのビッグチームと対戦するのはいつでも良い経験です。マンチェスター・Uは当然その一つでした。ここには素晴らしい選手たちがいます。ブルーノ(フェルナンデス)、同じく新加入のクーニャもいます。どのポジションにも名前を挙げられる選手がいますし、彼らに会えるのが本当に嬉しいです」
エンべウモが“赤い悪魔”復活の鍵を握る一人になるのは、間違いないだろう。