事件の真相に広瀬すず“心麦”衝撃!成田凌“友哉”らの表情に涙が止まらなかった『クジャクのダンス、誰が見た?』最終話
広瀬すず主演のクライムサスペンス『クジャクのダンス、誰が見た?』最終話をレビュー
山下心麦(広瀬すず)と弁護士・松風義輝(松山ケンイチ)、それぞれの親子シーンにグッときた『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)第8話。
春生(リリー・フランキー)が亡くなった真相、ラーメン屋台の店主・染田進(酒井敏也)をはじめ、なぜ関係者がこの世を去らなければならなかったのか、各話に散りばめられた謎がまだ回収されていないものの、ラストにはある人物の正体が明らかとなった。ここでは、そんな第8話を振り返ってみよう。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
松風は、刑事の赤沢正(藤本隆宏)とつながるべく、しばらく会っていなかった父・久世正勝(篠井英介)と接触することを決意。まずは、母親(宮崎美子)と会うために地元・福岡へと向かうことにした。すると、空港には波佐見幸信(森崎ウィン)から飛行機のチケットをもらったという心麦がいた。
久しぶりに母親と再会したあと、松風は福岡の街で心麦と落ち合う。「(母親は)昔とちっとも変わってなかった。自分に正直にまっすぐ生きてた。すごいな。あの人は。それに比べてさ、俺はずーっとグラグラしてんな」と松風。そんな彼に、心麦は「グラグラいいじゃないですか。すごくまっとうです。人としてグラグラするっていいと思います。そんなときがあっても」と言葉をかけた。
この言葉に松風は救われたことだろう。最初からそうだったが、ふたりはお互いを支え合っている。関係性も成熟して、とてもいいパートナーになったと感じる──。
その後、屋台のラーメンを食べに行くことに。心麦は、博多のラーメンを食べながら、染田の屋台で父と食べたラーメンを思い出す。松風には「初めてです。ラーメンを食べながら『ラーメン食べたい』って思ったの」と明かした。
ドラマを知らずにこの台詞を聞くと、どこかユニークに聞こえるかもしれない。ただ、『クジャク』を観てきた人、心麦のバックボーンを理解している人にとっては、なんとも切ない言葉に聞こえるだろう。父を想い続ける心麦の気持ちにじんわりと胸が熱くなったシーンだった。
東京に戻ったあと、松風は母親に教えてもらった連絡先を頼りに、久世に会いに行った。ぎこちなく、縮まることのない距離感で話をする松風と久世。そんななか、松風が赤沢と関係があることを知った久世は「あの男には気をつけろ」と忠告した。上層部に何度も「(赤沢は)いつか問題を起こすかもしれない」と伝えていたらしい。
帰り際、久世は親子が離れる原因となってしまった過去について謝罪。仕事だから、とその場をあとにしようとすると、松風が「あのさ、あの事件本当にやってな……」と言いかけた。
彼のなかで、どんなことがあっても、父親を信じ続けた心麦の言葉がフラッシュバックする──。「父さん、ごめん。信じてやれなくて」と涙を流す松風に対し、久世も涙を流し、「俺はようやく救われたよ」と笑って見せた。止まっていた「時計の針」がようやく動き始めた瞬間だった。
松風は心麦を救う救世主として「なくてはならない存在」である。だが、今回、心麦だって松風のことを救った。そもそも、心麦がいなければ父親と会う機会がなかったというのもあるが、心麦の「信じる心」のおかげで一歩進むことができた。彼女がいなければ……心麦の想いが松風を動かさなければ、一生、久世に謝れなかったかもしれない。そう考えると、松風にとっても心麦は「なくてはならない存在」だったのだ。
次回からは最終章だという。今回のラストで、長らく謎だったカラビナの男が、松風たちに接触してきた鳴川徹(間宮啓行)であることが発覚。それと同時に、検事・阿南由紀(瀧内公美)の父であることもわかった。第9話は、記者の神井孝(磯村勇斗)に共闘を持ちかけられる!?最後のピース「廣島育美」はどのような人物なのか、明らかとなるのか!?物語が大きく動きそうな次回の放送を待ちたい。
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