川口春奈が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『9ボーダー』の2話が26日に放送!第2話では、大庭三姉妹の次女・七苗(川口春奈)の職場でのモヤモヤに共感する声や、コウタロウ(松下洸平)のあざとすぎる振る舞いを称賛する声がSNS上で話題になった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
19歳、29歳、39歳……いわゆる「大台」を迎える前のラストイヤー“9ボーダー”の3姉妹を軸に物語が進んでいく本作。
今回、物語の中心となったのは次女・七苗である。
飲食業のトータルプロデュース会社で働いており、29歳の若さで副部長と育成リーダーに抜擢されるほど優秀な七苗。この肩書きだけでは、すごく順風満帆そうで、誰もが憧れる存在のように思えるが、実態は違った。
期待の星であるがゆえに、なにかと頼られがちの七苗は、子育てをしながら働く同僚・八木千尋(奥村佳恵)のフォローに回ることもしばしば。楽しみにしていたイタリアンレストランの予約をキャンセル料100%を支払ってキャンセル。千尋の代わりに取引先との会食に足を運んだのだった。
もしも七苗だったらと考えると胸が痛い。「仕方がない」と頭では理解しつつも、自分の楽しみやプライベートを犠牲にし、誰かの代わりに仕事を優先するなんて「全然大丈夫」なわけない。それにもかかわらず部長(岩谷健司)からは、代わって当然オーラ。七苗へのフォローはなく、育児と仕事を両立させる千尋のことだけを「偉い」と称賛するのだから、七苗の中にはモヤモヤとした気持ちが残ったように見受けられた。
そこに追い打ちをかけるかのように取引先からの「結婚は?」という無神経な発言や、それをフォローしているつもりで全然フォローになっていない部長の「大庭はプライベートよりも仕事」と決めつける発言。「もしも自分だったら…」と考えるとあまりにも辛い状況である。千尋を責めたって、どうしようもないし、それはそれで酷だとわかっているから尚更。
だからこそ、公園の滑り台に座り込んでしまった七苗に対するコウタロウの「どうしたの?」という気遣いや、「偉いよ」との声がけが染みたのだろう。こんなときは、最もらしいアドバイスが欲しいんじゃない、ただただ肯定されたいし、寄り添ってほしい。誰だってわがままを言いたい夜があって当然だ。そんなやりとりが1週間を乗り越えた金曜夜のタイミングで放送されるのだから、SNSでは共感の嵐。「偉いよって言ってくれる人の存在大きい」「疲れた心に沁みすぎた」などの声が多数見受けられた。
さらに、このシーンだけでなく、今週も謎の男・コウタロウの存在は視聴者を癒す存在に。後輩のプロジェクトにも関わらず、1人で行くことになった福岡出張。その帰路、21時過ぎに、へとへとになって羽田空港に着くとコウタロウが笑顔で待ち構え、駆け寄ってきたのだ。「タンシチューの押し売り!」と冗談っぽく話すのも含めてパーフェクト!相変わらずコウタロウは無意識的にあざとい……そう感じた。
それから、2話の終盤、定まっていなかった七苗の呼び方を「ナナ……ナナって呼ぶって決めた」とじっと見つめるシーンは、今話1のキュンシーン。毎度、コウタロウとナナ、2人だけのシーンになると、一気にコウタロウの醸し出す空気感に持っていかれるのは松下が持つ惹きつける力ゆえだろうか。ゆっくりと手を繋いだあと、恋人繋ぎに繋ぎ直すのも含めてたまらなかった。
しかし、そんなコウタロウの預金残高が1億円超であるということが高木陽太(木戸大聖)の手により判明。記憶喪失、街の聞き込みによると今とは違って怖そうな一面もありそうな過去、そして1億超の貯金……ますます謎が深まるコウタロウに、七苗はこのままハマっていっても良いものなのだろうか。3話以降の注目ポイントとなりそうだ。
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第9話では、コウタロウが記憶を失う前の人生、柴田悠斗として家族のいる神戸へと帰るところからスタート。コウタロウと七苗の恋の行方が気になる展開に。
第8話では、コウタロウ(松下洸平)の過去が一気に明らかに。今「コウタロウ」として生きている彼は、過去の自分を知り、この先をどう生きるのか──。
第7話では、家族の問題が一件落着。3姉妹の恋が再び動き出し、松下洸平演じるコウタロウの振る舞いに心が揺さぶられ、木南晴夏演じる六月の一言に共感の声が集まった。
第6話では、行方不明だった父・五郎(高橋克実)が謎の多い少年・品川九吾(齋藤潤)を連れて登場。離れて暮らしていた母親の思いについて考えさせられる回だった。
お互いに相手に告げずに転職した先で、偶然に同じ部署で働くことになった真尋と直人の姿を描く第1話。夫婦であることを隠さなければならなくなるてん末がスリリング!
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