
川口春奈が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『9ボーダー』の第6話が24日に放送。第6話では、行方不明だった父・五郎(高橋克実)が謎の多い少年・品川九吾(齋藤潤)を連れて登場。離れて暮らしていた母親の思いについて考えさせられる回だった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
行方不明だった五郎の登場でざわつく大庭3姉妹。そこに、さらなるざわつきをもたらしたのが、父が連れてきた少年・九吾の存在だった。「銭湯の手伝いをしたい」というわりには、あまりにも幼すぎる。それでいて、あまりにも歩み寄ろうとしない。そんな九吾に3姉妹は少々苛立って見せていた。
状況が変わっていたのは、五郎から見た3姉妹もそう。まず、驚いたのは父の知らない男・コウタロウ(松下洸平)がいたことだった。ここでコウタロウが「七苗の彼氏」と紹介されると、五郎は嬉しそうな表情。これに対して29歳の七苗は「昔は誰かいそうだと、あれこれどんなやつかってうるさかったのに、安心したって……」と吐露。親が彼氏がいて心配するか、彼氏がいなくて心配するのか、その境目にモヤっとするのは、どこの家庭でも“あるある”なのかもしれないと共感した。
物語が進むに連れて、九吾は出て行った母親の息子だということが判明。長野に住んでいたはずの母親と祖母が亡くなったということもあって、身寄りがなく、一度五郎が家に連れてきたのだ。これに対して、3姉妹は「私たちの弟?」と困惑。母親に捨てられたことについてショックを受けた。しかし、そんな3姉妹を見て怒りを露わにしたのは九吾である。女で1人で育てた母親の苦労を知っているからこそ「今更家族ヅラすんな」と激怒。食卓は険悪なムードになった。
しかし、離れていても母親が、毎日太陽に向かって「みんな元気でありますように」と拝んでいたことを九吾から聞き、その思いは一変。家を出ていく前と同じ習慣を続けていたこと、“みんな”と祈っていたことを知り、3姉妹は自分たちがただ単に捨てられたのではなく、離れていても家族のことを思い出していたことに、心が打たれていた。
そして、九吾も九吾でさまざまな事情を理解し、一度ちゃんと“考える”ことに。今後、離れて暮らしていた家族が一堂に会するのか、それによりおおば湯にもたらされる影響があるのかは注目すべきポイントとなりそうだと感じた。
第6話では、恋にもわずかな進展が。特に動きがあったのは三女・八海(畑芽育)だ。第5話で、バルの店主・辻本あつ子(YOU)のアドバイスもあり陽太(木戸大聖)に想いを伝えた八海。「大丈夫、返事はわかってる」と言い、自分の気持ちに蹴りをつけたシーンは見ていて清々しかった。
第6話では、そんな八海に対して陽太が「あの……この間の件……」と返答。しかし、八海は陽太の言葉をかき消すように「わかってる!わたしもうすぐハタチだよ?まだまだ伸び代だらけだし、きっとすぐ誰かに出会うと思う。だから心配しないで?」と発言。ずっと一緒にいた陽太と、これからも気まずくはなりたくない。自分で恋を終わらせる八海は、19歳とは思えないくらいに達観したイイ女だと感じた。
さまざまな出来事はありつつも第6話も平和なうちに終了……と思いきや、ラストには八海が撮影したコウタロウたちが歌う動画がSNSですごい勢いで拡散されていくカットが。いったいこれは何を意味するのか、第7話以降で明らかにされることを期待したい。
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第9話では、コウタロウが記憶を失う前の人生、柴田悠斗として家族のいる神戸へと帰るところからスタート。コウタロウと七苗の恋の行方が気になる展開に。
第8話では、コウタロウ(松下洸平)の過去が一気に明らかに。今「コウタロウ」として生きている彼は、過去の自分を知り、この先をどう生きるのか──。
第7話では、家族の問題が一件落着。3姉妹の恋が再び動き出し、松下洸平演じるコウタロウの振る舞いに心が揺さぶられ、木南晴夏演じる六月の一言に共感の声が集まった。
第5話では、未来のために決断をした大庭3姉妹が行動を開始。それぞれの恋が大きく動き出し、胸キュンシーンが光った回だった。
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