『雨上がりの僕らについて』第11話 変化したそれぞれの家族との関係──互いの存在が救いになる
奏は、頭ごなしに怒る父親に対して、「縁を切る!」と啖呵を切ってしまう。引っ込みがつかなくなった奏だったが、真城はもう少しだけがんばってみたらどうかと声をかける。
池田匡志&堀夏喜がW主演を務めるドラマNEXT『雨上がりの僕らについて』の第9話が、8月20日にU-NEXTにて独占先行配信された。
ついに一夜を共にし、互いへの愛を確かめ合った奏(池田匡志)と真城(堀夏喜)。幸せに浸るふたりだが、目覚めて朝食をとり、多幸感に包まれる。こんなふうに毎朝一緒に過ごすことができたら……と思わずにはいられない。勢いも手伝ってか、一緒に暮らすことを決意した奏と真城。ただ、初めての同棲。最初からうまくいくかというとそんなわけもなく……。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
付き合い始めて、比較的順調にステップを踏み、もっと一緒にいたい! という気持ちが高まれば、同棲しようというのは自然の流れかもしれない。
新たに家を探すというわけではなく、真城が奏に家に移り住むという形になったようだ。明らかに浮かれている様子が見て取れて見ているだけでニコニコしてしまう。
さて、これまで、ふたりのそれぞれの生活というのは少しずつ描かれていたが、視聴者なら分かるはずだ。奏と真城では全く生活スタイルが違うことに。お昼ごはんひとつをとってもそうだ。毎日お弁当を作っている奏に対し、真城は外食(というかラーメン)。ふたりで料理をするシーンもあったが、真城は慣れていないのがよく分かった。
ふたりで暮らし始めてからも、真城はキッチンを使うと、シンクは水でびちゃびちゃ……。こういうのは普段、きっちりやっているほうが気になるに決まっている。案の定、奏のほうが先に限界が来てしまった。
キッチンを使ったらちゃんと拭け、洗濯を取り入れたら畳む、部屋を片付けよう。
奏は少しイライラしていたこともあってワーッと言ってしまうが、真城にはあまり響いていない。気がついたほうがやればいいと言うが、奏はそれだと自分ばかりがやることになってしまう、と不満げ。それはそう。「気がついたほうがやればいい」というのはだいたい普段やらない側だ。
片付けに対しても「自分がやろうと思ったら、奏のほうが先にやってしまう」というのが真城の意見だ。「今やろうと思っていたのに、そっちが先にやっちゃったんじゃん!」というのは、やった側は悪くないのに地味に責められている気分になるのはどうしてだろう……。生活スタイルが違う人同士で暮らした経験がある人は共感度が高いエピソードとなったのではないだろうか。
そして問題となってくるのは仲直りの仕方だ。ずっと一緒にいられるのはいいけれど、同棲しているとケンカしたときに気まずい。冷却期間というものがないのが辛かったりする。それは真城と奏も同じだ。けど、ずっとケンカしたままは嫌だ……その気持ちは共通しているところだった。
そして、ケンカの仲直りの仕方に似ているところが出た。奏は真城のためにサバカレーを作り、真城は奏のためにモンブランを買って帰ってきた。食べ物で仲直りってどうなの? という気持ちが真城のほうにはあったようだが、ふたりして同じ方法をとっているのが微笑ましい。
今回はほのぼのとしていたが、波乱が起こりそうかな予感がひとつ。奏の家族の問題だ。奏の父は「結婚して一人前」という考えを持っている人だということが明らかになった。奏は結婚をするつもりがないので、家は居心地が悪い場所なのだ。だからと言って、素直に自分のことを話して解決するタイプではない、と奏は思っているのだろう。
真城と母親の関係がひとつ解決に進んだように見えたが、一難去ってまた一難……というところだろうか。
次回は、同窓会で地元に帰ることになる真城と奏。奏は一体どのようにして家族と、父親と向き合うのだろうか。
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奏は、頭ごなしに怒る父親に対して、「縁を切る!」と啖呵を切ってしまう。引っ込みがつかなくなった奏だったが、真城はもう少しだけがんばってみたらどうかと声をかける。
同窓会の案内が届き、真城の強引さに押される形で帰省することになった奏。真城と一緒だということで笑顔は見えるものの、やはり元気はなく…。
奏と真城のデート中に突如現れた美都子。奏との時間を邪魔しないでほしいという真城だったが、美都子は当然のことながら邪険にされたことに怒りをあらわにし…?
順調に関係が進展している奏と真城。初めてのキスをしてそれぞれその瞬間を思い出し、幸せをかみしめている。 互いへの想いは大きくなっていくばかり。だからこそ恋にはつきもの、ささいなことで「嫉妬」という感情もふたりの中でふくらんでいく。
奏は、頭ごなしに怒る父親に対して、「縁を切る!」と啖呵を切ってしまう。引っ込みがつかなくなった奏だったが、真城はもう少しだけがんばってみたらどうかと声をかける。
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