『25時、赤坂で Season2』第5話 選ばれたい。白崎‘新原泰佑’と羽山‘駒木根葵汰’に訪れたひとつの岐路
舞台か、映画か。マネージャー・明野圭(片山萌美)は羽山に映画を選んでほしいと言うが……。

駒木根葵汰&新原泰佑がW主演を務める水ドラマ25『25時、赤坂で Season2』の第6話が、11月5日に放送された。
舞台『雨と懺悔』のオーディションで選ばれた白崎由岐(新原泰佑)はいよいよ稽古がスタート。羽山麻水(駒木根葵汰)も主演映画の撮影準備に。それぞれがやる気に満ちていたが、白崎は演出家の青山(中村まこと)から厳しい指導を受け、意気消沈。羽山も監督の今井(諏訪珠里)から新たな演技のアプローチ方法を打診される。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
舞台の稽古現場には佐久間はじめ(宇佐卓真)や、オーディション現場で知り合った黒木(夏生大湖)の姿も。そんな中で白崎は緊張の面持ちだ。緊張感がある中で始まる稽古。佐久間や黒木は青山から誉め言葉もかけられるものの、白崎にはない。たぶん、稽古現場で高評価を得られていないのは白崎だけ。4人いるキャストの中、ひとりは青山作品の常連。白崎は一番若手になるのかもしれない。青山に指摘を受けるたびに演技が縮こまっているのが感じられる。
さらに、黒木に白崎の役を演じさせてみて、褒めるなんていう場面も。観ていて胃がキリキリしてきてしまう……。冒頭で、青山はそのキャストの演技がダメだったら役を変える、なんていう話もあった。黒木はなんとなく白崎に良い印象を持っているように見えないし、白崎の役を奪うことを目的としていたり……? と白崎の肩をついつい持ってしまいたくなるのはひいき目だろうか。
しかし、観ていると劇中劇の難しさを感じる。きっと、このあと白崎は殻を破って良い演技をする回が訪れると思うのだけれど(そうであれ)、ということは、白崎演じる新原は一旦下手な芝居をして――いや、素人目に見て今でも十分すぎるぐらいうまいんだが――さらにそこから進化した演技を見せなければいけないということだ。
たぶん、オーディションのときとも変化をつけていたように感じられるし、ひとつの役柄に対して3パターン乗せなければならないとしたらとんでもない。そこに白崎としての人格もあるわけだから、これは大変な役では……と圧倒されてしまった。次回はさらに苦悩が深まりそうな予感がするが、そこを乗り越えた演技を早く見たい、という気持ちである。
そんな白崎を甘やかしたい羽山。白崎が落ち込んでいることに羽山が気づいていないはずがない。じゃれ合っている中でおなかが鳴った白崎に、食べたいもののリクエストを求める。白崎が求めたのは、羽山の唇にリップを塗ること。いやあ、白崎がリップを塗る仕草も、リップを塗られた羽山もなんと美しいこと……!
そしてイチャイチャのバリエーションっていろいろあるのだとニッコリしてしまう。リップを塗られた羽山は白崎にキスをしようとするが、止められる。食べたいもののリクエストを聞いて、「リップを塗りたい」ということなら、「羽山を食べたい」と同義だと思ったのだけれど違ったのだろうか。
本当は白崎もキスをしてほしかったのだろうけれど、羽山が映画の台本を読んでいたことに気がついていた。その邪魔をしてまで甘やかしてほしいわけではないのだ。羽山はそんなことは気にしないだろう。でも白崎が気にする。その関係はきっと、白崎にとって「並んでいる」ことにはならない。自分が寄り添ってもらってばかりで、自分は寄り添えていない、それでは対等ではない、となってしまうのだろう。
互いに激しく求めあうこともするけれど、最近の白崎は常に理性と戦っているように感じられる。どこかでまた思いのまま、甘える姿を見て安心もしてみたい。
第6話の視聴はこちらから
第7話の予告編はこちら
舞台か、映画か。マネージャー・明野圭(片山萌美)は羽山に映画を選んでほしいと言うが……。
白崎は羽山にオーディションが終わるまで、しばらく距離を置くことを提案。一緒に暮らし始めたばかりのふたりだったが、しばしの家庭内別居状態に突入し…?
同棲を始め、プライベートは絶好調なふたり。そんな中、白崎は憧れの演出家が手掛ける舞台「雨と懺悔」のオーディションを受けることになる。
一緒にいられる時間が愛おしくて仕方がない2人。隙あらば互いに触れあい、キス。しかし、少し行き過ぎた。部屋の前でキスをしているところを、羽山のマネージャー・明野圭に見られてしまう。
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