『夫よ、死んでくれないか』。竹財輝之助扮する失踪した夫の不倫相手は、意外なあの人?謎が深まる怒涛の第2話!
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『夫よ、死んでくれないか』。竹財輝之助扮する失踪した夫の不倫相手は、意外なあの人?謎が深まる怒涛の第2話!

2025.04.16 20:30

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『夫を社会的に抹殺する5つの方法』『夫の家庭を壊すまで』と、ねじれた夫婦の愛憎劇で話題を呼んできたテレ東の “全夫が震える” シリーズ第3弾となる『夫よ、死んでくれないか』。

安達祐実、相武紗季、磯山さやかのトリプル主演で、夫との関係にそれぞれ問題を抱える女性たちが起こす騒動を描き出す。ミステリー仕立てのストーリー展開がスリリングだ。

安達が演じるシゴデキ女子・甲本麻矢は、竹財輝之助演じる夫・光博が不倫した上に失踪してしまったという境遇。そして相武扮するフリーライターの加賀美璃子は、高橋光臣扮する束縛夫・弘毅に心底うんざりしている。また、磯山さやかが演じる専業主婦の榊友里香は、塚本高史演じるデリカシーのないモラハラ夫・哲也に「死んでくれ」と願う日々だった。

が、光博の失踪騒ぎに加え、友里香の「夫を殺しちゃった!」の勘違いからの哲也の記憶喪失。そして、それをきっかけに浮き彫りになった璃子の中にある弘毅を殺したい願望…と、3人の女性を巡る人間模様は、さらに波乱含みに。麻矢が失踪直前に光博に言い放った「あんたなんか死んじゃえばいいのに」という自身の言葉に思い悩む一方、友里香は記憶をなくした哲也が従順になったことをいいことにモラハラの仕返しを開始。さらに璃子にも麻矢を戸惑わせる驚きの事実が…!新キャラも続々登場し、怒涛すぎる展開の第2話をレビュー!

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

ド波乱の第1話のダイジェストののち、映し出されたのは美しい夕景。BGMは、一昔前のトレンディドラマでよく流れていたような、妙に爽やかなインストの音楽だ。「夫よ、死んでくれないか」のタイトルのフォントもまた、そのイメージである。

そこに現れたのは、結婚前の友里香と哲也。仕事ができないと上司に叱責され、「もう会社行きたくない」と落ち込む友里香に、哲也がプロポーズ。そんな思い出の場面をあえて今やダサく映るラブストーリーの演出で見せるところが面白い。

「ずっと家におればよか。お前なら、よか嫁になれるばい」と九州の方言らしき言葉で告げた哲也は、「結婚しよう」と友里香を抱きしめる。幸せそうに「愛してる」と言葉を返す友里香。

結婚することで「救われた」と思ったと彼女は振り返るが、それもつかの間。哲也はモラハラ夫と化し、仕事と同様に家事もまた要領よくできない友里香に辛く当たるようになっていたのであった。そして、我慢の限界を迎えた友里香が、哲也を押し倒したことから転倒しての記憶喪失…という第1話の顛末がここで繰り返される。

目を覚ました哲也は、娘のことはおろか、友里香と結婚したことすら記憶の彼方へ。「どげんして生きていきゃいいとや」と嘆く哲也に、「こんなチャンスがやってくるなんて!」と友里香はほくそ笑む。そして、夫の手を優しく握ってこう言うのだ。

「大丈夫。一からゆっくり、私が全部教えてあげる」

友里香はパワハラ夫を理想の夫に育て直そうというのである。どうなることやら、ハラハラである。


さて、場面は変わって麻矢の家。ひとり、ソファベッドで眠る彼女。

なのだが、気になるのはその姿を映す前に流れた、おそらくは麻矢が見ている夢をイメージさせる短いカットである。

それは、例の”正義”の絆で結ばれたという、大学時代の3人の姿。なんだか不穏な予感しかない…。もちろん、まだまだその全貌は明かされず、麻矢はむくっと起き上がる。

光博が失踪して3日。夫の最後の表情を思い浮かべる麻矢は憂い顔ではあるものの、モノローグはこう続く。

「不思議なことに私は冷静だ」

夫が我が家で不倫していたことは「許せない」とは言うものの、何もなかったようにゴミを出し、出勤する麻矢。そして、あまつさえ部下からは「明るくなった。なんかいいことあったんですか?」とまで聞かれる。夫のいない生活が、それだけ気楽ということだ。辛辣…。

続くは璃子のターンである。弘毅から秒単位で届く自撮りラブメッセージ。見てるほうがげんなりしてくるしつこさだが、なぜか璃子はにんまり。

夫を憎んでいるはずでは?どういうこと?

しかし、その答えは明かされず。再び、友里香のターンへ。友里香もやっぱり哲也のことでウキウキを隠せず、ママ友に「いいことでもあった?いつもと笑顔のトーンが違う」と言われていた。

なにかと顔に出やすい3人である。笑。

さて、ここから新キャラクターが登場。新山千春演じる“まーちゃんママ”こと映美である。上品な装いで髪をなびかせ現れた彼女は、“素敵ライフ”を日々SNSで発信するちょっとした主婦インフルエンサーでママ友たちの憧れの存在。

どんな風に物語に絡むのか?ワクワクの設定である。

それはさておき、その夜、女子会を開いた麻矢、璃子、友里香。元気にビールで乾杯し、鉄板焼きをつつく3人は、あれだけのことがあったとは思えない明るい盛り上がりっぷりだ。

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©「夫よ、死んでくれないか」製作委員会

璃子に光博の話題を振られた麻矢は「正直、夫がいなくなってからのほうがよく眠れるんだよね」とケロッと報告。「不倫相手といるのでは?」という話題になると、さすがに顔を曇らせたものの、そこまで深刻ではなさげなところが恐ろしい。

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©「夫よ、死んでくれないか」製作委員会

ここでは不倫に対する璃子の立場も明らかに。「一発アウト!」と否定する友里香に対して、「私は不倫が全部が全部、悪いとは思わない」と肯定的なのである。

第1話でもちょこっと匂わせは会ったが、「璃子、不倫やってやがるのか?」疑惑が、さらに深まるワンシーンだ。この件もどう転ぶのか?とにかく問題だらけのドラマなので、どの案件がどうなっていくのか。ちょっとしたシーンにもヒントがありそうで、一時たりとも目が離せない!

心の整理がつかないという麻矢に、璃子は「一人で悩まないでね。いつでも力になるからさ」と頼もしいひと言。ここまでは麗しい友情物語…なのだが、そんな璃子を「カッコイイ〜」と褒め称える友里香に、璃子が返した言葉で視聴者はハッとさせられる。

「この間、あんたのためにやったこと忘れたの?」

そう。3人の”正義”の絆は、相手のためなら人殺しも辞さないというほどの重さを伴うのだ。

「この中の誰かが悩んでたら全力で協力する。どんなことでもする」

やっぱり、どうもこの3人の間にあるのは美しい友情だけではなさそう。不穏である…。

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©「夫よ、死んでくれないか」製作委員会

なぜなら、ここでも麻矢は、大学時代の例の”正義”の思い出を浮かべるのだ。ここで初めて短く差し挟まれたカットは、大きく掘った穴を覗き込む3人。これ、どう考えても“アレ”するところですよね…!?

「3人いればなんでもできるよ」と璃子は言うが、そう思えるくらい大学時代に3人がやったことはヤバいことなのだとも予測できる…。

しかし、麻矢はそんな不穏な空気を打ち消すように、そんな璃子を「カッコいい!」と称賛する。そして3人の過去はまたもやうやむやに流されていくのであった…。めっちゃ気になる!

その帰り道、麻矢に新たな出会いが!一人歩く麻矢に一人の女声が「レイナ?」と声を掛けてきたのだ。

その女性は、新人の男性タレントとおぼしき資料を取り出し、「今、この子スカウトして、全力で売ってるの」と畳み掛ける。

結局、人違いということでその場で別れた2人だが、松下由樹が演じる役がこれだけの登場で終わろうはずはない。第1話の久保田悠来が演じた謎の男しかり、新山千春の素敵ママしかり、キャラを小出しにして引っ張るのは、このドラマの特徴かも?

気になる要素てんこ盛りすぎて、こっちも目が離せない〜。

一人帰宅した麻矢。ベッドに寝転んだ彼女は、夫の不在を心地よく思う自分を否定できない一方で、「あんたなんか死ねばいい」と夫に叩きつけたその言葉どおりになっていたら…。「私は夫を殺したことになるのだろうか」と思い悩む。

そんな複雑な心境を抱える麻矢とは全く違う様子なのは友里香。帰宅した彼女は、娘を寝かさずに自分がソファで寝入ってしまっていた哲也を叩き起こし、娘を寝かしつけるように強気で指示するのだ。

それに敬語で返し、素直に従う哲也。友里香は娘に「パパはね、いいパパになったんだよ」と言い聞かせていたが、まさにその通り。ある種スカッとするものの、なんだかモヤモヤするところもあり…。この夫婦もどうなってしまうのか?


その翌日。

自分のしたことが「自殺教唆罪」なのでは?と心配し、部下が上司に対して「死んでほしい」と気軽につぶやいた悪口にもセンシティブになってしまう麻矢。

一方で友里香は、保育園でたまたま再会した”素敵ママ”映美に「いい夫を育てる方法」を聞き出す。映美いわく「自分に自身を持つこと。夫に大切にされるだけの価値のある人間だって」と指南。

「こっちは子どもを生むっていう命がけの仕事をやり遂げたんだから、堂々と当たり前のように甘えればいい」

そうすれば、自然と夫は自分を尊重してくれるようになるというのだ。この考えは、以前の友里香には一ミリたりともなかったもの。映美の言葉で目覚めた友里香はどう出るのか?

しかし、その後の展開は後回し。まずは夜のバーで一人佇む麻矢の様子が描かれる。声を掛けてきたのは、気になっていたあの男!そう、久保田演じる謎の人物である。

「前、3人でいらしてましたよね」とさりげなく会話を持ちかける彼は、麻矢の視点からすると”偶然会った爽やかなイケオジ”にしか見えないはず。

が、こっちは第1話での彼の不穏な視線を見ているので、「何か思惑が?」とドキドキせずにはいられない!

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©「夫よ、死んでくれないか」製作委員会

初対面の気安さからか「元気なさそう」というその男に、麻矢は「はっきりしないことがあって」とぼやかしながらも心の内を吐露。すると、彼は使い古され尽くした「手相を見る」という方法で麻矢の心を掴もうとするのである。「あなたの思う方向に進みますよ」と言う占い結果を「すごい」と喜ぶ麻矢。チョロすぎ!

しかし、男はすぐに「それっぽく言ってみました」と手の内を明かして破顔する。端から見ると「コイツやり慣れてる!」としか思えないわけだが…。

麻矢は、彼に「はっきりさせたいのは、あなたが何を望んでいるかなんじゃないですか?」と言われてハッとする。

「私は夫に生きててほしいのだろうか?」

きっと麻矢の本音は「死んでいても構わない」くらいなものなのだろう。しかし、それではあまりにも自分が非道である。だから思い悩む。夫への心配も愛情もほぼ残ってはいない麻矢だが、「死ねばいい」と言った「罪の意識」という理性が彼女を苦しめてはいる。けれど、深層心理ではとっくに彼女は一人の自由を謳歌しているのである。夫の不倫は許せないにしてもだ。

この麻矢の心理。非道でもあるが、全く共感できないかと言えば、全然思い当たる節がありそうな人も多そうなところも闇深い。

「夫よ、死んでくれないか」

話が進むにつれて、このタイトルが単純な「憎悪ゆえの殺意」だけではない、色んな意味を帯びてきそうなのもドキドキさせられる。

さて、ここからは映美の影響を受けた友里香のターン!どうなったかというと、本格的な哲也への復讐スタート!という展開に!

夫婦の晩酌で、エプロンを付けているのは哲也。なんと、これまで友里香が哲也にされたこと…「レンジを使うな」「グラスが空だから注げ!」といったモラハラを、全部友里香が哲也に仕返しているのである。

もはや、スカッとするを通り越して、友里香が怖い…。こんなことしていて、哲也の記憶が突然戻ったらどうするの?…という不安もよぎる。

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©「夫よ、死んでくれないか」製作委員会

と思っていたら、今度は麻矢の方に大問題が発生!光博を心配した彼の母が、麻矢がバーで飲んでいる間に家に上がり込んでいたのである。酒臭い麻矢に嫌味を言う義母。息子が5日間も行方不明だと知ると激昂し、「警察へ行け!」と麻矢を責め立てる。

以前から子どもを作れと圧を掛けてきていた義母と麻矢の仲は最悪。光博の不倫を打ち明けても「どうせ私のせいだと責められるだけだ」と麻矢は諦めきっている。

義母の使った湯呑みをゴミ箱に捨てる麻矢の姿…。どギツいシーンだけれど、やっぱりこれも共感しちゃう人、多いのかもしれない。

結果、翌日に警察へ行く麻矢。なんだかんだ素直と言えば素直である。

捜索を依頼するものの、芯から心配しているようには見えない麻矢に、刑事・志村(柳憂怜)は何かを感じている様子だ。この刑事との出会いもまた、今後の展開に響きそう。

それにしても、この第2話。あとあと響いてきそうな“新キャラ祭り”の様相も呈している。きちんと人間関係を整理しながら見なくては!

そんな中、光博と離婚すべきかを友里香と電話で話していた麻矢は、いざという時のために「不倫の証拠を揃えて、あっちに非があるってはっきりしておくの」と焚き付けられる。しかし、不倫の証拠である香水の匂いが染み付いたシーツは、怒りに任せてゴミに出してしまっていた。

不倫相手は誰なのか?すると、そこへ光博からのメールが届く。そこに添付されていた写真は…、なんと光博と璃子のツーショット!

どういうこと〜?まさかの不倫相手は璃子だった?

いやいや、あんだけカッコいいこと言ってた璃子ですよ。“正義”で結ばれた絆はどうなった!

場面はその璃子の家へ。シャワーを浴びてさっぱり、という璃子の前に現れたのは、急に帰宅した束縛夫の弘毅。

「璃子に早く会いたくて、1日前倒してきた」と笑う弘毅は、キモさ満点である。涙。さらに璃子のスマホを手にして、そのメールを勝手に見るという行為に及ぶ!

だが、そのメールに良からぬ何かを発見した様子の弘毅。手はブルブルに震え、心拍数も急上昇である。そのあと響いたのは「うお〜!」という弘毅の絶叫。

そして、璃子のもとへ事情を聞きに訪れた麻矢は、ちょうど玄関前までたどり着いたところでガシャーンと家具がなぎ倒される音を聞く。

「大丈夫?璃子!」と戸を叩く麻矢。

…というところで怒涛の第2話は終了。

璃子はホントに光博と不倫をしていたの?そして光博が失踪した理由とその行き先は?

予告編によると、どうやら次回は弘毅のヤバさがクローズアップされそう。

まだまだ謎は始まったばかり。次回も見逃せない!

第2話はこちらから

第3話予告編はこちらから

公式サイトはこちらから

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