『くるり~誰が私と恋をした?~』ラストまで“くるり”し続けた記憶に残る最終回、SNSでも納得の声
最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまことが律、公太郎、朝日と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
生見愛瑠が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』の第10話が11日に放送。第10話では、律(宮世琉弥)と付き合っていた頃の記憶を思い出したまこと(生見愛瑠)が、律と公太郎(瀬戸康史)との狭間で揺れ動く切ない回に。ラストまで疑問を残す展開で、視聴者を惹きつけた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
記憶を思い出すことを願っていたはずなのに、律と付き合っていた頃の記憶を思い出したまことは、どこか浮かない表情。
それは、今のまことが恋心を抱いているのは公太郎だと確信しているからだろう。
しかし、まことは通院している井口メンタルクリニックの医師、井口太郎(肥後克広)がその妻である千草(片平なぎさ)に今は忘れられていて、兄のふりをしていることを知り、忘れられる側の辛さも理解していた。だからこそ彼女が付き合っていたであろう相手・律のことを蔑ろにすることはできない。
そんなタイミングで判明したのは、公太郎が元カレではないということだった。
なぜ元カレを自称していたのか。それはあくまでもまことのことを一番近くで守れると思って“めんどうなことにならないように”と思って、とのことであった。しかし、結果として2人は両思い状態。それを聞いてまことは「めんどうなこと…なっちゃったよ。すごくめんどうなことになっちゃったよ、私」と想いを隠しきれず発言。
公太郎は、まことから好きという確信的な言葉を聞く前に力強く抱きしめて「俺もとっくにめんどうなことになっている」「もし記憶が戻って、まことが俺から離れたくなったら、俺のことは何も気にしなくていいから」と続けたのだった。
一方の律は、自分の会社が買収される危機にあることもあって、まことに助けを求めたいという気持ちで家の前で待ち伏せ。そこでまことが記憶が戻る前に言っていたのと同じ言葉を発すると「記憶が戻ったの?」と安堵で涙を浮かべた。
そして「ずっと待っていた、やっと会えた。よかった」とハグ。
このやりとりを見ていた公太郎はじっと見つめた後で、まことと目が合ったことに気づき微笑みを浮かべる。その表情があまりにも切ない。両思い同士なはずなのに、好きだからこそ、幸せになってほしいからこそ、まことの決断を優先したことを物語っているかのようだった。
この公太郎を見て、律にハグされながらも大粒の涙を流すまこともまことである。想いが通じ合っているはずなのに、記憶というのは時として、恋の邪魔をすることもあるのだなと考えさせられた。
ただ、切ないのは公太郎だけではない。記憶を思い出したはずなのに、心ここに在らずなまことに気づいている律もだ。
だからこそ、気が変わらないうちに「旅行に行こう」と誘ったり、レストランを貸切にしたりと必死な様子。
さらにはデートの帰り際に律からまことにキス。しかし、キスをされた後のまことの顔は俯いていて、どこか悲しそうだった。もしも好きな相手が、キスの後でこんな顔をしたら、耐えきれないに違いない。そう思うと、律も律で不憫だ。まことがもうすでに自分への気持ちがないことに気づきながらも、必死にアプローチしている状況なのだから。
いよいよ次週、最終回の『くるり〜誰が私と恋をした?〜』。ただ、個人的にはまだまだ疑問が残っている。公太郎がいつからまことのことを好きで、なぜ守りたいとまで思っていたのかということ。
律が「記憶が戻らないかもしれないと知って、もう一度出会いから始めて、またちゃんとまことさんに好きになってもらおうって……」というわりには、まことの好きなこと、してほしいことをいまいちとらえきれていないと感じたこと。
そして、朝日が第10話のラストにまことの事故現場で不穏な表情を浮かべたこと。果たして最後、まことは誰と結ばれるのか。指輪の相手は本当に律なのか。まだまだ次の展開が見逃せない。
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最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまことが律、公太郎、朝日と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
第9話では、まこと(生見愛瑠)と公太郎(瀬戸康史)がデートへ。まことが自分の思いを確信したところで、謎が多い律(宮世琉弥)との記憶がよぎり、印象が“くるり”とするような内容だった。
第8話では、まこと(生見愛瑠)にとって良い友達だった朝日(神尾楓珠)が恋の相手として急接近。朝日の良さが光った回だった。
第7話ではまこと(生見愛瑠)と公太郎(瀬戸康史)がひょんなことから口論に。心の距離を縮めた回となった。
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