生見愛瑠が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』の最終回が18日に放送。最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまこと(生見愛瑠)が律(宮世琉弥)、公太郎(瀬戸康史)、朝日(神尾楓珠)と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
前回、付き合っていたはずの律からのキスに浮かない表情を見せたまこと。
記憶が戻る前の自分はどうであれ、今心の中にいるのは公太郎だったからである。この時点で、まことはその気持ちを認めまいと振る舞っているが、たまによぎる公太郎との記憶が、それが勘違いではないことを物語っているようだった。
そんなまことが公園を歩いていたところ、配達途中の公太郎に遭遇。よそよそしくお辞儀だけして去って行こうとすると、公太郎は「目の前でスルーは傷つくな」と言い、微笑んだ。その微笑みは喜びからではない、おそらくまことを安心させるためのもの。
公太郎、好きになるにはパーフェクトすぎる相手。これでもかとばかり“キュン”ポイントを稼ぐのだからずるい。
そこでまことは公太郎への感謝を述べる。しかし、律と結ばれたと勘違いしている公太郎は「花買わないお客さんと会うのは今はきつい。まことが幸せならそれでいい」と発言。2人は背を向けて歩き出すのだが、お互いに相手を名残惜しそうに背中を見つめる姿、まことが静かに涙を流す姿は見ていて切なかった。
しかし、その後、律がまことの彼氏だったのではなく、元カレだったことが判明。2人はすでに別れていて、記憶喪失になったことを機に出逢いなおそうとしていたのだ。
そんなことに気づく前のまことは「律に無理して笑わせているのは、私らしくないかなって」と言い「もう律とは一緒にいられない」と打ち明けた。これを聞いた上で、律は「もう一度、俺と付き合ってくれませんか?」と告白。まことは「ごめん」と即答した。
この行動、クレバーな律なりの優しさなのだろうか。清々しく自分が振られた方がふっきれると思っての行動なのだろうか。その真意はわからないが、律も律で本気でまことのことが好きだったのだと感じさせる一コマだった。
さて、残る朝日はと言うと、まことが記憶喪失になった原因を作った人物。“ストーカー”であることが明らかに。ただ、それは朝日の内気すぎるがゆえの不器用な行動から、まことが勝手に“ストーカー”と思い込んでいたのだということが発覚した。
当時、朝日はまことが落としたハンカチをたまたま拾ったものの、会社で渡すことができず、まことの家の郵便受けに入れて返したため、ストーカーと勘違いされていたのだ。
それを知ったまことは「ごめん」と謝る朝日に対して「ありがとうって受け取って、朝日に話を聞けばそれで終わりだったのに」「あんなふうに逃げたら、周りの目を気にして追いかけたくなるか」と優しい一言。これには朝日も「普通に渡せばよかった」と反応。「自分のことばっかりで…本当にごめんなさい」と謝罪した。
そして、“ストーカー”疑惑の朝日と会うことを心配して事件現場に駆けつけた公太郎に「あの時、本当に初めて思ったの。花を見てキレイだって」と桜を見た時の気持ちを告白。指輪を渡す予定だったのは公太郎だったことが明らかになった。
ただ、この時に足を踏み外してしまったため「やっぱり花好きになれないかも」とまこと。それを聞いた公太郎は「いいよ、それでも。好きになるまでずっと一緒にいるから」と逆告白したのだった。
そして笑顔で見つめ合いハグした2人。耳元で「好き」と囁くまことは、どんなおとぎ話のヒロインにも劣らず美しい。その後のデートで公太郎が後ろからハグし「好きだよ」と言うところまで含めてキュンの嵐。公太郎派が多く見受けられるSNSでも「めっちゃいい!」「公太郎、よかった」と絶賛する声が集まっていた。
約3ヶ月に渡り、毎週少女漫画のようなキュンと、大人も楽しめるミステリー要素を組み合わせた物語もこれでおしまい。正直なところ、かなりさみしい気持ちではあるが、心を震わせてくれたまことたちのことはきっと私たちの“記憶”の中に深く残ることだろう。そう感じさせた納得の最終回だった。
最終回の視聴はこちらから
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第10話では、律と付き合っていた頃の記憶を思い出したまことが、律と公太郎との狭間で揺れ動く切ない回に。
第9話では、まこと(生見愛瑠)と公太郎(瀬戸康史)がデートへ。まことが自分の思いを確信したところで、謎が多い律(宮世琉弥)との記憶がよぎり、印象が“くるり”とするような内容だった。
第8話では、まこと(生見愛瑠)にとって良い友達だった朝日(神尾楓珠)が恋の相手として急接近。朝日の良さが光った回だった。
第7話ではまこと(生見愛瑠)と公太郎(瀬戸康史)がひょんなことから口論に。心の距離を縮めた回となった。
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